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東洋紡 AP事業部
“吸湿発熱”機能素材を衣料・寝具へ拡販

update: 2014/10/24

強化素材の1つ「モイスケア」

強化素材の1つ「モイスケア」

アクリルの重合技術を応用し、機能性繊維や機能性微粒子など、衣料品・住関連・工業品など様々な用途に適した素材を開発・販売する東洋紡のAP事業部。アパレル関連分野では、機能性繊維を衣料品や寝具などに応用しているケースが多い。吸湿発熱機能を生かした秋冬シーズン向けの商品を主に展開する。14年秋冬シーズンでも、新商品が登場した。同事業部の現状をレポートする。

他社の既存ブランドとも積極コラボ

AP事業部はグループ会社の東洋紡STCや日本エクスラン工業とも連携し、アクリル素材の拡販に力を入れている。東洋紡STCはOEMなど製品寄りの提案・取り組みが多く、日本エクスラン工業は素材を主体に繊維系のチャネルに強みを持っている。同事業部はこうした既存に加え、新規の販路を開拓する役割も担っている。東洋紡グループ全体で、アクリル素材の拡販を補完し合っている関係だ。

今秋、三陽商会の 「マッキントッシュ フィロソフィー」にも 吸湿発熱素材が採用された

今秋、三陽商会の
「マッキントッシュ フィロソフィー」にも
吸湿発熱素材が採用された

衣料品や寝具関連で主力になっている素材は、高吸放湿繊維の「モイスファイン®」や、高吸湿発熱繊維の「モイスケア®」、アレル物質を吸着除去する「アルゲンブロック®」などである。アウターの中綿やベッドなどに採用されている。今秋、住関連専門店の「ニトリ」と共同開発した「Nウォームスーパー」にも、同社の吸湿発熱綿が使用されている。

ここ数年、価格が上昇している天然羽毛の代替品として、合繊の人口綿が注目されつつある。そのまま、または羽毛と混ぜ合わせて衣料品や寝具などに採用されるケースも増えているという。14年秋冬シーズンでは、アパレルメーカーの三陽商会と協業したキルティングコートも発売された。同社の「マッキントッシュ フィロソフィー」ブランドのレディスアイテムとして企画されたもので、日本バイリーンの中綿「airpack®SV」に吸湿発熱素材が採用されている。

海外市場開拓を強化

14年春夏商戦は、衣料品関連は前年並みで底を打ったようだ。寝具は110%と好調である。機能性を謳った機能寝具の需要が高まっている背景が後押ししているとみられる。来シーズンも様々な新素材の提案を計画している。

拡販には、「天然素材と比べた時の強みを明確にアピールすることが必要」(住谷龍明 化成品事業本部AP事業部長)だと考えている。「メリット性、色々な機能を付加できること」(同)を重点的にアピールする。

海外では再度、米国市場を強化するほか、アジアも引き続き展開を進める。海外ビジネスの70%がアジア地域。欧州は開拓がなかなか難しいというが、ドイツやイタリアなどの寝具メーカー向けにトライアル販売を進めている。

(樋口尚平)

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