見本市「JIAM 2024 OSAKA」の
概要発表会に臨む近藤章吾実行委員長
今秋に開催予定の国際アパレル&ノンアパレル生産技術見本市「JIAM 2024 OSAKA」の開催概要が8月1日、公表された。今年11月27日から30日までの4日間、大阪・インテックス大阪を会場に国内外の関連企業が新製品を出展する。通常は4年に1回の実施だが、前回はコロナ禍で延期されていたため、2年前の2022年に開催された。
株式会社島精機製作所は、公益社団法人発明協会による令和 6 年度全国発明表彰において、 「デザインデータから編み上がり生地を高精度に表現するニット 3D シミュレーターの発明」 により、「発明協会会長賞」ならびに「発明実施功績賞」を受賞し、The Okura Tokyo にて 表彰式が執り行われた。
左から
株式会社島精機製作所 代表取締役社長 島 三 博 氏
株式会社島精機製作所 開発本部 統括マスター 寺井 公一 氏
2024 年 11 月 27 日(水)-30 日(土)の 4 日間、第 13 回「JIAM 2024 OSAKA-国際アパレル&ノン アパレル生産技術見本市」(主催:一般社団法人日本縫製機械工業会(JASMA))がインテックス大阪に て開催されます。前回から 2 年のインターバルを経た本見本市は、前回結果を上回る 10 カ国・地域から 約 160 社の出展を予定しております(6 月 7 日現在)。
株式会社島精機製作所は、公益社団法人発明協会による令和 6 年度全国発明表彰において、「デザ インデータから編み上がり生地を高精度に表現するニット 3D シミュレーターの発明」により、「発明協会会長賞」および「発明実施功績賞」を受賞することが決定した。
記
1.受賞内容について
<発明協会会長賞 受賞者>
株式会社島精機製作所 開発本部 統括マスター 寺井 公一
<発明実施功績賞 受賞者> 株式会社島精機製作所 代表取締役社長 島 三博
2.本発明の概要
「デザインデータから編み上がり生地を高精度に表現するニット 3D シミュレーター の発明」により、ニット製品のデザインデータを使用して、実物のニット製品と同等レ ベルの高精度な CG 画像をシミュレーションで作成することが可能になりました。こ れまでニット製品の企画から販売までのフローにおいて、企画の段階でデザインの変 更と実物サンプルの試編みを何度も繰り返すため、試作品は廃棄され、素材などの資源 に多大な無駄が生じていました。また、商品化の決定までの期間も長く、正確な需要量 の予測が困難であるため、大量生産により大量の売れ残りが発生し、焼却や埋め立てな どの処分で環境に大きな負荷をもたらしています。
これらの問題を解決する手段として、実物の試作サンプルの代わりと成り得る高精 度な CG 画像をシミュレーションで作成し、商品化するデザインの決定などに活用で きる本発明を考案しました。
本発明により、ニットの編み地を簡単な 3D 物理モデルで表現し、演算を繰り返しお こなうことで、高価なコンピュータを使わなくても、凹凸のあるニットの編み地画像を シミュレーションで作成することができます。この画像を活用することで、ニット製品 の企画から販売における業務の負荷と資源の無駄を削減し、SDGs の達成やカーボンニ ュートラルの実現に貢献しています。
《企業レポート》
オンラインとオフラインの相乗効果が生まれている
「オンワード・クローゼットセレクト」
オンワードホールディングスグループの中核を担うオンワード樫山が手掛けるOMO(Online Merges with Offline =オンラインとオフラインの融合)型店舗「ONWARD CROSSET SELECT(オンワード・クローゼットセレクト)」が順調に店舗網と売上規模を拡大している。2021年春の立ち上げ後から着実に出店が増え、今春には137店まで広がった。2023年度は前年比30%増と2ケタの成長を果たした。販売や企画スタッフの意識改革など当初、想定していなかった相乗効果も表れている。