一般社団法人 日本縫製機械工業会(JASMA)
「JIAM 2024 OSAKA」が 2 年ぶりに開催
シンポジウムやビジネスマッチングで業界の最新技術とネットワークをつなぐ
update: 2024/12/03
第 13 回「JIAM 2024 OSAKA-国際アパレル&ノンアパレル生産技術見本市」(主催:一般社団法人日本 縫製機械工業会(以下 JASMA))が 2024 年 11 月 27 日(水)-30 日(土)の 4 日間、インテックス大 阪 2、3、4、5A 号館にて成功裏に閉幕しました。前回から 2 年ぶりの開催となった本見本市には 10 カ 国・地域から 157 社が出展、国内外から 8,909 名の来場者を迎えました。会場は連日、国際色豊かな来 場者で賑わい、活発なビジネスマッチングが行われました。今回、新たに「ノンアパレル」分野が加わっ たことで、自動車、航空、宇宙産業をはじめとするインテリア関連の展示が充実し、これに伴いノンアパ レル分野の来場者も目立ちました。来場者は最新の繊維技術や製品を体感し、幅広い業界のニーズに応 える知識交流とネットワーキングの場として大いに活用されました。
経済産業省 製造産業局 産業機械課長の須賀千鶴氏は、初日の開会式で「JIAM2024OSAKA」が国内外 の縫製機械業界の最新技術やトレンドを結集する重要な場であると述べるとともに、アパレルだけでな くノンアパレル分野まで対象を網羅した展示が、産業の更なる発展と国際的なネットワークの構築に寄 与することへの期待を表明し、大会の成功を祈念しました。また、開会宣言は「JIAM 2024 OSAKA」実 行委員長の近藤章吾氏が務めました。
会場内では、主催者特別企画としてシンポジウム「縫製技術の課題解決に向けて」も開催されました。 JUKI 株式会社の中村宏氏、日本アパレルソーイング工業組合連合会の白石正裕氏、東レ ACS 株式会社 の久保忠博氏、ファッションデザイナーの津村耕佑氏が登壇し、それぞれが携わる事業や業界動向につ いて、多角的な視点で課題解決の糸口を探る場となりました。参加者からは、「国内縫製需要の可能性や 海外コレクションへのサポートなど、裾野の広さを再認識した」「産業とサステナビリティを両立する未 来について深く考えるきっかけとなった」など、さまざまな好評の声が寄せられました。
■出展者コメント
ヤマトミシン製造株式会社 マーケティング部 篠原将尚氏
国内外大手縫製企業のマネジメントクラスの方々が何度もブースに足を運ばれ、熱心に展示をご覧いた だけたと感じています。おかげさまで実のある商談が進み、受注にもつながりました。自社製品の紹介を することはもちろんですが、ブランディングにも力を入れたことで、製品やサービスについて総合的に ご理解いただけたと感じています。
株式会社 TISM 常務取締役 吉川勝治氏
新しい技術やサービスを紹介する「JIAM」のコンセプトにふさわしく、手間や人手不足といった課題を 解決しつつ、刺繍の可能性を広げられるような展示を意識しました。特に今回初めて発表した刺繍パー ソナライズシステムは、誰でも効率的な刺繍サービスが運用できるため、来場者だけでなく他の出展者 からも高い評価をいただき、かなりの手ごたえを感じています。
株式会社クライベリットジャパン 代表 三宅浩一氏
ブランド認知拡大を目的に初出展しました。これまで接点のなかった企業や、大手企業とも出会う貴重 な機会となり、大きな成果を感じています。自社製品についても高い評価をいただき、もともと品質には 自信がありましたが、想定以上の反響に驚いています。自社製品の確かな需要を実感しました。
Dürkopp Adler GmbH, Head of Product Management & Marketing, Mr Sebastian Kinnius
日本から多くの優良顧客に加え、インド、パキスタン、バングラデシュ、スリランカなど南アジア諸国か らの来場者とも多く接点を持つことができました。ロシアからの反響も非常にポジティブで、総括とし て想定以上のリードを得られ、ビジネス拡大の手応えを感じています。次回も出展することを決めてお り、「JIAM」が韓国や南アジア諸国とつながるハブとしてさらに発展することを期待しています。
Morgan Tecnica Spa, Commercial Director, Mr Nicola Messali
企業の経営者やジェネラルマネージャーなど、意思決定権を持つハイレベルな来場者の訪問が多く、彼 らとのアポイントを得られたことは非常に有意義でした。このようなキーパーソンとの対話は、他の見 本市で得ることが難しいため、大変満足しています。
次回の「JIAM 2024 OSAKA-国際アパレル&ノンアパレル生産技術見本市」は、2028 年秋の開催を予 定しています。
公式サイト: https://jiam-show.com