第41回ベストジーニスト2024発表
池田さんが3年連続受賞で殿堂入りへ
殿堂入りの秘訣は「毎日ジーンズを着てSNS発信」
update: 2024/11/15
日本ジーンズ協議会が主催する、「ベストジーニスト2024」の発表会が2024年11月14日(木)にシティホール&ギャラリー五反田にて開催された。注目の一般選出部門で今年は、モデル・タレントの池田美優さんが3年連続受賞で殿堂入りを果たし、アイドル・俳優の目黒蓮さんが初受賞となった。
一般選出部門 目黒蓮さんさん、池田美憂さん
殿堂入りに身が引き締まる思い
「ベストジーニスト」は、日本ジーンズ協議会がジーンズの良さをより多くの方に知っていただく活動として1984年から始まったアワードで、今年で41回目となる。SNS調査によりランダムに選ばれた10~50代までの幅広い世代5000人から“最もジーンズが似合う有名人”として投票で選ばれた男女各1名を決定する『一般選出部門』、ベストジーニスト選考委員会により選出される『協議会選出部門』、これからの時代を作る新たな世代からジーンズ・スピリットを感じられる方を選出する『次世代部門』、ビジネスシーンにおけるジーンズの普及に貢献した企業に送られる『協議会選出 特別貢献賞』の4部門を選出している。
今年の一般選出部門で選ばれ、殿堂入りを果たした池田さんは「過去に殿堂入りされた女性は錚々たる方たちなので、その方々に続いて自分が選ばれるなんて恐縮です。この賞に恥じないように、これからも頑張ります」と喜びのコメント。
初受賞の目黒さんは「デビュー前にこの賞に選ばれるのを目指して、毎日ジーンズを穿いていたことがありました。時を経て、こうして選んでいただけてうれしいです」と笑顔で語った。
冨永愛さん
子どもの頃から憧れていたベストジーニストに歓び
今年、協議会選出部門に選ばれたのは、俳優の永野芽衣さん、お笑い芸人のくっきー!(野生爆弾)さん、モデルの冨永愛さんの3人。
永野さんは選ばれたことについて「子どもの頃から母親に『ジーンズが似合う子に…』といわれて、毎日穿いてきたので、これからも穿き続けていきたいです」とコメント。くっきー!さんは「物心つく頃から身近にあったものなので、体の一部になっています。皮膚のようなものなので、デニムじゃなくて“ヒフム”っていうてます」と、笑いを取ろうとして失敗。
冨永さんは「ベストジーニスト受賞は子どもの頃からの夢だったので、とても光栄です」と語った。
特別貢献賞に人気アニメのキャラクターと
デニムの産地の地元企業が受賞
特別貢献賞には、人気アニメ「僕のヒーローアカデミア(以下、ヒロアカ)」に登場するキャラクター、ベストジーニストと、デニムの産地である広島県福山市に拠点を置く運送会社、福山通運株式会社が選出された。
ベストジーニストは「ヒロアカ」に登場するプロヒーローで、衣服などの繊維を自在に操る能力を持ち、常に全身ジーンズを着用して悪と戦う人気キャラクター。今回の授賞式にはベストジーニストの声を担当している声優の緑川光さんが代理で登場。「長いことベストジーニストの声を担当してきて、まさか本家にお声を掛けていただけると思ってもいませんでした」とコメントした。
福山通運は今年11月から、創業者である故・渋谷昇名誉会長の生誕120周年を迎えるにあたり、セールスドライバーにデニムの記念制服を配布し、着用している。このユニフォームは同じく福山市に本社を置くカイハラ株式会社と協業し、企画・製造したもの。動きやすさを重視してストレッチ性のあるデニム素材を使い、夜間作業での安全を確保するために反射材も取付け、さらに荷物の傷つきを防ぐためにファスナカバーやバックルカバーを付けた仕様が施されている。
次世代部門に選出されたのはアーティストのLEXさんと大学生・モデルのkanonさん。
ヒップホップ・アーティストとして16歳でデビューしたLEXさんは、自身もチームの一員として手掛けているブランド「INSPIRATION(インスピレーション)」のジーンズを着用して登壇。
一方、kanonさんは、慶應義塾大学に在籍しながら、モデルとしてキャリアをスタートさせ、今年は「SOMETHING 45周年アンバサダー」に就任して活動。「今年1年は特にジーンズに関わるお仕事をしてきたので、名誉ある賞に選んでいただけてうれしいです」と喜びを語った。
受賞者が語るベストジーニストへの想い
池田さんから目黒さんへ殿堂入りへのアドバイス
表彰式後におこなわれたトークセッション、質疑応答に登場した目黒さん、池田さん、永野さん、くっきー!さん、冨永さん。この日のコーディネートのポイントについて目黒さんは「見えないところではありますが、後ろポケットのバンダナの色とインナーの色にこだわりました。ジーンズは合わせる色によって印象が変わるので面白いです」と答えた。
池田さんは「昨年は大胆に露出したので、今年は控えめにしつつ、殿堂入りするともうここには出られないので、ジーンズをリメイクしたアームカバーやダメージジーンズ風のネイルもして、ゴテゴテにしてきました」と全身でジーンズ愛を表現。
永野さんは「普段はシンプルにTシャツにジーンズですが、今日はこういった場なのでダンガリーシャツとコーディネートしました。ジーンズは合わせるものでキレイ目にも、カジュアルにもなるので、今日はその中間くらいですね」と語った。
くっきー!さんは「今日は年代合わせできました。全部1950年代のものなんです」とこだわりを感じさせた。
冨永さんは「一番好きなスタイルできました。タンクトップ合わせがジーンズを一番映えさせると思って」とプロならではのコメント。
質疑応答では、殿堂入りの池田さんから初受賞の目黒さんへ、殿堂入りするためのアドバイスはないか?と聞かれ「毎日履いて、SNSで発信して、イメージを植え付ける(笑)。でも、似合うからこのまま行けるんじゃないですか」とアドバイスし、会場の笑いを取った。
また、どれくらいジーンズを持っているかという質問に対し、「ハンガーラックがゆがむくらいある」と“重さ”で表現した目黒さんに対し、くっきー!さんは「膝に石を乗せる江戸時代の拷問くらいあります」と続き、冨永さんも「それなら、くっきー!さんの体重3人分くらいかな(笑)」と答え、終始笑いが絶えない表彰式になった。
(ファッションライター 苫米地香織)