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シキボウとユニチカトレーディング、第3回目の合同展を開催──テーマは「SHINKA」、協業の素材を提案

update: 2023/11/15

《展示会レポート》

シキボウとユニチカトレーディング、3回目の合同展。 5つの開発キーワードごとにコーナーを設けた展示会場

シキボウとユニチカトレーディング、3回目の合同展。
5つの開発キーワードごとにコーナーを設けた展示会場

シキボウとユニチカトレーディングが、第3回目の合同展を開催する。11月中旬から下旬にかけて、大阪と東京で展示会を開く。今回のテーマは「SHINKA」(シンカ)で、進化や深化など、複数の意味を持たせた。両社の強み、得意にする素材を組み合わせた新製品を開発し、既存に加えて新しい顧客の開拓も進めている。

協業の売上効果は今年度で3億円に増加する見通し

この合同展は2021年12月に第1回目を開催した。両社の間で締結した「繊維事業における企業間ビジネス連携」に基づく取り組みの一環で、互いの強みを活かして相乗効果を挙げる目的があった。第2回目は昨年8月に開催した。来場者数は1回目が900人、2回目が1,000人超えと増加している。また協業による売上効果は、2022年度で5,000万円の実績、2023年度は3億円に増加する見通しだ。

今回のテーマは「SHINKA」(シンカ)。開発キーワードも5つの「SHINKA」──芯化、伸化、清化、深化、森化──を切り口にした。また機能性では4つのカテゴリー──安全機能、快適機能、感性機能、安心機能──に着目している。展示会場では5つの開発キーワードごとにコーナーを設け、見やすく分かりやすいレイアウトにした。

生地と製品の見本を展示

生地と製品の見本を展示

開発キーワードの「芯化」は、「複重層糸の進化」を意識した。シキボウの「アゼック®」とユニチカトレーディングの「パルパー®」を組み合わせた生地、シキボウの校倉構造組織の「すだれ編み®」とユニトレの遮熱クーリング素材「こかげマックス™」と組み合わせた生地などを提案する。

「深化」は、「技術の深化」を表現している。このカテゴリーでは、力を入れているフェムテック関連素材や、機能素材と後加工技術を組み合わせた素材などを提案する。「Mechi」(ミチ)の名称で昨年4月から展開を始めているフェムテック関連素材も提案している。「森化」は、自然回帰を表わす。生分解性ポリエステル素材「BIOGRANDE™」(ビオグランデ)や、リサイクル素材を採用した製品などを提案する。

「清化」は、衛生・清潔機能の深化を表わす。シキボウが得意にしている分野である。「アゼック®」とユニトレの防汚・吸水などを付加する改質加工「デュアルプラス®EM」を組み合わせた機能素材などを提案する。「伸化」は、ストレッチ素材の進化。ストレッチ性を持つ素材を提案する。

大阪展は11月15-17日の3日間(シキボウ本社ビル)、東京展は11月20-22日の3日間(プラザマーム浜町)で開催する。                                    

(樋口尚平)

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