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島精機製作所、60周年記念イベント 「Open Up the Future」をテーマに技術の集大成を発信

update: 2022/10/07

エントランスには 同社の創業精神や 歴史などを展示

エントランスには
同社の創業精神や
歴史などを展示

島精機製作所が9月1日より11月30日まで、創立60周年を記念したイベントを和歌山の本社およびオンラインで開催している。「Open Up the Future」をテーマに技術の集大成を発信する試みで、キーワードの“サステナビリティ”を意識した製品やサービスにおいて、新しい価値を提案する。

キーワードは“サステナビリティ”──製品、サービスを通じ新しい価値を提案

バーチャルファッションショー

バーチャルファッションショー

同社は今年2月4日に創立60周年を迎えたが、コロナ禍の影響で記念イベントが先延ばしの状態だった。そこで、来場してもらいやすいイベントの形態を模索。オンライン配信も含めたリアルのイベントを開催することになった。9月1日から11月末日までの3カ月間、和歌山県の本社において予約制でオープンハウス形式の展示イベントを開催している。来社が難しい人への情報発信も考慮し、オンラインでも発信している。

主な対象はアパレル企業やインテリア企業などが中心だが、業界に関心のある学生や一般の人にも門戸を開いている。島三博 代表取締役社長は「当社が持っているものを全て出せたと考えている。当社の今までとこれからの歴史を発信したい」と意気込んでいる。

正式なテーマは、『Sutainability @SHIMA SEIKI 〜Open Up the Future〜』。主力製品である編機をはじめ、三次元のパターン閲覧システムやバーチャルリアリティーを活用した体験型のソフトなど、強みにしている分野と今後力を入れていく新規カテゴリーまでトータルに展示、発信している。

本社の1-2階スペースを活用、体験型展示も登場

メタバース(パソコン内の三次元空間)を活用した 「サンプルプランニングシステム」

メタバース(パソコン内の三次元空間)を活用した
「サンプルプランニングシステム」

当記念イベントは本社の1-2階のスペースを活用。見学者が分かりやすいよう各分野のコーナーを巡回する形式だ。エントランスには同社の創業精神や歴史などを展示。実物の編機を置いて、ここまでの技術発展の経緯を紹介している。

【1階】の「ハイビジョンホール」では、「バーチャルファッションショー」を上映する。自社のデザインソフト「APEXFiz」で作成した三次元、二次元のバーチャルサンプルを自活用したバーチャル(仮想)のファッションショー動画を作成。今回は全て3D(三次元)の動画を使用し、新しいファッションの見せ方を提案している。(Youtubeでも閲覧可能)。

その隣のスペースでは「SHIMA SEIKIの未来展示」と題し、次世代の製品やサービスを展示する。新しい繊維の開発を目的に共同研究しているMIT(マサチューセッツ工科大学)の「Media Lab」(メディアラボ)の試作品を紹介。空気圧や電流などで“動く繊維”を展示している。そのほか、メタバース(パソコン内の三次元空間)を活用した「サンプルプランニングシステム」の体験型展示も実施。仮想空間内でアパレルのサンプルを三次元で見ることができるほか、同空間に参加する人とリアルタイムで会話を交わすこともできる。自身のアバター(分身)を使い、操作するシステムだ。

そのほか、自身のスマートフォン、携帯電話の画面を通してバーチャルのサンプルが見られる「360度VRショールーム」や、スマートグラス(眼鏡)をかけて三次元のサンプルを360度あらゆる方向から見ることのできる「バーチャル展示」も実施している。KDDI社のシステムを活用したソフトで、次世代型のサンプル提案である。

60周年記念イベントに合わせて 制作されたサンプルの実物計10体を展示

60周年記念イベントに合わせて
制作されたサンプルの実物計10体を展示

【2階】では、店舗のデジタル拡張を視野に入れた「サンプル展示」を実施。60周年記念イベントに合わせて制作されたサンプルの実物計10体を展示するほか、ここでもスマートフォンを使い三次元のサンプルが見られるシステムを採り入れている。


「ホールガーメント®」 に焦点を絞った「マシンルーム」

「ホールガーメント®」
に焦点を絞った「マシンルーム」

「マシンルーム」では、主力製品の「横編機」を展示する。無縫製の「ホールガーメント®」に焦点を絞り、その開発の歴史をパネルと実機を使って紹介している。最新機種の「SWG‐XR124」も展示、稼働させている。

「ショールーム」では、様々なサンプルを実際に手に取って見ることができる。ファッション以外の分野に採用されたニット製品──鞄や靴、インテリア製品も展示されている。

島社長「作り手の我々がワクワクしながら仕事をする必要がある」

ファッション以外の分野に 採用されたニット製品── 鞄や靴、インテリア製品も展示

ファッション以外の分野に
採用されたニット製品──
鞄や靴、インテリア製品も展示

今回展示されている内容の中には、「現場から意見、アイデアが上がってきたケースもある」という島社長。社長就任以来、取り組んできた自分達で考えて新しいものを提案するという動きが活発になってきたと見ている。「顧客がワクワクする服を作るには、作り手の我々がワクワクしながら仕事をする必要がある。ようやく新しいモノを作れる環境が整ってきた」(島社長)と手ごたえを感じている。

今後は同社が提案する編機やサービスを有機的につなげた製品の提案に力を入れる。「特にアパレル業界はデジタル化が遅れている」と考えている。「(生産から販売までの)サプライチェーンが長く、(各段階の作業が)分担されていて共通のプラットフォームがない」とも指摘する。こうした課題を解決するために、自社の幅広い提案を活用することが、将来的な取り組み対象になると考えている。                                    

(樋口尚平)

島精機製作所、創立60周年記念特設サイト( https://www.shimaseiki.co.jp/60th/

島精機製作所、60周年記念イベント 「Open Up the Future」をテーマに技術の集大成を発信

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