国際アパレル機器&繊維産業見本市
JIAM 2022 OSAKA 開催
(2022年11月30日から12月3日、インテックス大阪)
update: 2022/11/02
■ JIAM 2022 OSAKA内梨会長ご挨拶
1984年にスタートしたJIAM展は、今回で12回目を迎えることになりました。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により2020年から延期しての開催となります。
爾来38年、この間に縫製機械業界を取り巻く環境は大きく変わりました。
アパレル生産を含め日本の製造業の多くは、製造の拠点が中国を始めとするアジア諸国に移転し、これに伴い私ども縫製機械業界も様々な変革を余儀なくされました。さらに、2020年から続く新型コロナウイルス感染症の脅威が未だ継続し、また本年2月からはロシアによるウクライナ侵攻の長期化によるインフレ等の経済活動への影響や、今後の米中による政治・経済の覇権争いに端を発した動きにも注視する必要があります。一方で、技術革新を取り込んだ生産性向上や環境に配慮した生産のニーズは拡大しています。
こうした中で、JIAM展は「JIAMからつながる...~次世代技術と匠の技のコラボレーション」をテーマとして掲げ、繊維、アパレル産業など他業態のご支援、ご協力を得て開催されます。出展者の展示内容も市場が求める自動化・ロボット化、IoT・ネットワーク化の動きに対応して様々な工夫がなされております。出展される機器・システムは、ホームソーイング機器を含む縫製機械、繊維加工関連機器、CAD・CAM・刺繍・プリントなどの機器や情報技術など、日本のものづくり技術を結集した機器が展示されます。是非ご覧頂きたいと思います。また、主催者特別企画セミナーでは、経済産業省産業機械課安田課長様から「製造業とデジタルについて」と題して高い次元からのご講演を初め、「メイドインジャパンの今後のあり方」や「SDGsやIoT時代の縫製産業のあり方」など、セミナーの内容もテーマを見据えたものにしております。是非多くの方のご参加をお願い致します。
次に、ホームソーイングゾーンでは、各社自信の家庭用ミシンの展示に加え、廃棄される素材を使ったミシンによるモノ作り体験と小・中・高校生作品コンクール最優秀作品の展示をします。
私どもとしてはこれらの活動を通して、縫製業界やアパレルに関心を持つ人材の育成に少しでも貢献できればと念願しているところです。
最後に、経済産業省産業機械課はじめ、大阪府、大阪市、ジェトロ、日本商工会議所、大阪商工会議所など、多くの関係機関、関係各位の皆様のJIAM展へのご支援、ご協力に対しまして、改めて厚くお礼申し上げます。
■ JIAM 2022 OSAKA美馬実行委員長ご挨拶
「JIAM2022 OSAKA」が、関係各位の絶大なるご支援とご協力を得て、開催の運びとなりますことを心から感謝申し上げます。
12回目を向かえる今回は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により2020年から延期しての開催となります。この影響は販売方法や見本市開催などのビジネス面だけでなく日常生活をも劇的に変化させました。未だ、収束には至りませんが一歩ずつ感染症の収束が見え始めてきております。
このような中、「JIAM2022 OSAKA」は、「JIAMからつながる...~次世代技術と匠の技のコラボレーション~」をテーマとして、世界のアパレル・繊維業界に対して、日本から最新技術情報を発信いたします。
会場はインテックス大阪4号館、5号館及び6号館Bを使用して行います。全ての号館が出展者でほぼ埋まっての開催となります。小間数及び展示面積は新型コロナウイルス感染症による影響もあり前回に比べ減少しましたが、本見本市がビジネスの場として、国内はもとより国際的に高く評価され、日本をはじめ、アジアを中心に多くの来場者が訪れることが期待されています。
会場では、「つながる」をコンセプトとした最新情報の発信や日本のものづくり技術を結集した製品の体験ができる他、「4号館」において、主催者特別企画セミナーとして、「製造業とデジタルについて」、「国内外の縫製工場によるパネルディスカッション」など多岐にわたる最新情報の講演が予定されています。また、ホームソーイングゾーンではアップサイクルをテーマにしたパネル展示、廃棄される素材を使った家庭用ミシンによる体験が行われます。多くの方々のご来場をお待ちしております。
JIAM展は、第一回開催から40年近く経ち、縫製機械業界を取り巻く環境も大きく変化しております。この間、縫製産地の移動や大量生産・大量廃棄を見直す動きも加速しております。このような社会情勢や消費者の変化などにより、従来の生産体制や事業戦略見直しを促進すべく多くの国で展示会が開催されるようになりました。しかし、これらの展示会は従来機種の出展に留まっており、新製品や世界初の商品展示はほとんどありません。今も今からも、新製品開発で世界をリードしているのは日本メーカーであります。
新しいことを発見できる「JIAM2022OSAKA」。アパレル・繊維産業のさらなる発展と多くのビジネスチャンスの場として、出展者と来場者双方が満足できる、「世界に日本の技術を発信する」、「世界の方々に日本文化のすばらしさを体感していただける」見本市となることを願っております。