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H&M AB、2019年11月期 第2四半期
各地域が好調で増収を達成、コスト増で減益に

update: 2019/07/23

2019年11月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

2019年11月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

「H&M」などSPA業態の小売店を展開するH&M(Hennes & Maurits=ヘネス&マウリッツ)グループの2019年11月期第2四半期(12-5月)の連結決算は、各地域でプラス成長を果たしたことから増収を達成した。利益面は、販管費が増加した影響もあり、減益に至った。

米州、アジア地域が2ケタのプラス

連結の売上収益は、1,084億8,900万スウェーデンクローナ(約1兆1,933億7,900万円、1スウェーデンクローナ=11円で換算)、10.5%増と2ケタの増収だった。売上総利益率(粗利率)は52.9%(0.3ポイント減)と微減した。販管費の増加もあり、営業利益は69億4,000万スウェーデンクローナ(約763億4,000万円、同)、3.8%減と減益に至った。金融項目控除利益は69億7,700万スウェーデンクローナ(約767億4,700万円、同)、4.1%減。四半期利益は53億7,200万スウェーデンクローナ(約590億9,200万円、同)、10.6%減と減益だった(表1を参照)。

2019年11月期 第2四半期 地域別売上高(表2)

2019年11月期
第2四半期 地域別売上高(表2)

地域別では、主力の「Europe and Africa」(欧州・アフリカ)が売上高713億500万スウェーデンクローナ(約7,843億5,500万円、同)、6.2%増と堅調な推移だった。成長著しいのは「North and South America」(北米・南米)で、同197億5,300万スウェーデンクローナ(約2,172億8,300万円、同)、23.8%増と2ケタの増収だった。日本を含む「Asia and Oceania」(アジア・オセアニア)は、同174億3,100万スウェーデンクローナ(約1,917億4,100万円、同)、15.9%増と2ケタ成長を果たした(表2を参照)。

期末の店舗数は、4,979店(178減)。主な業態別では、主力の「H&M」が4,429店(101増)、「COS」が274店(27増)、「Monki」が127店(7増)、「Weekday」が44店(10増)。地域別では、主力の「Europe and Africa」が3,59店(45増)と過半数を占めている。「Asia and Oceania」は1,172店(82増)。「North and South America」は748店(51増)。国別では、USAが575店、Chinaが533店(2減)、Germanyが462店(4減)など。

実店舗の展開に加え、ECサイトの構築も進んでいる。現在、世界48の市場でECを展開しているが、今下期にはタイやインドネシア、エジプトなどにおいても、ECの整備を進める計画だ。                           

(樋口尚平)

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