The Gap,Inc. 2026年1月期 第2四半期──増収増益を達成
update: 2025/09/19
「ギャップ」や「オールドネービー」などカジュアルアパレルを手掛けるThe Gap Inc.(ギャップ社)の2026年1月期第2四半期(2-7月)の連結決算は微増収、2ケタの増益を達成した。主力の米国市場および「オールドネービー」がけん引役になった。
収益性が順調に改善、「Old Navy」がけん引役に
連結の売上収益は、71億8,800万米ドル(約1兆782億円、1米ドル=150円で換算)、1.1%増の増収を達成した。売上総利益率(粗利率)は、41.5%(0.4ポイント減)と微減した。販管費率は33.8%(1.1ポイント減)とさらに減少した。
営業利益は5億5,200万米ドル(約828億円、同)、10.8%増で2ケタの増益となった。税引前利益は5億5,900万米ドル(約838億5,000万円、同)、10.9%増の増益。四半期利益は4億900万米ドル(約613億5,000万円、同)、12.4%増で増益を達成した。
地域別の売上収益は、主力の「U.S.」(米国)が63億5,000万米ドル(約9,525億円、同)、1.2%増と健闘した。「Canada」(カナダ)は5億3,200万米ドル(約558億6,000万円、同)、2.7%減と微減した。
業態別の売上収益では、主力の「Old Navy」(オールドネービー)が41億3,100万米ドル(約6,196億5,000万円、同)、2.3%増とけん引役になった。「Gap」(ギャップ)は14億9,600万米ドル(約2,244億円、同)、2.8%増と堅調な推移だった。「Banana Republic」(バナナリパブリック)は9億300万米ドル(約1,354億5,000万円、同)、1.7%減と伸び悩んだ。
期末の店舗数は2,486店(3増、23減)。「Old Navy」は1,240店(9減)と減少。「Gap」は北米が453店と変わらず。アジア圏は125店(3減)と減少した。「Banana Republic」は北米が371店(9減)と減少した。アジアの店舗は42店と変わらず。
財務状況は安定している。商品回転率は3.9(0.1ポイント増)と微減した。粗利率の減少で交差比率が低下した。D/Eレシオはさらに微減している。第3四半期も増収傾向が続くと予測。通期の売上収益は1-2%増の増収の見通しだ。
(樋口尚平)