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主要国内上場アパレル企業7社、2023年2月期 連結決算まとめ
コロナ禍の影響を払拭し増収傾向、コスト増もあり利益に格差

update: 2023/05/30

主要上場国内アパレル企業の2023年2月期は過半数で増収、 増益基調に(画像はオンワードホールディングスの説明資料から抜粋)

主要上場国内アパレル企業の2023年2月期は過半数で増収、
増益基調に(画像はオンワードホールディングスの説明資料から抜粋)

主要な国内上場アパレル企業7社の2023年2月期連結決算をまとめた。コロナ禍の影響を払拭し、ほとんどの企業が増収を達成した。原材料などのコスト増もあり利益に格差は見られたが、過半数の企業で増益の傾向となった。オンワードホールディングスと三陽商会が黒字回復を果たした。

オンワードホールディングス、三陽商会が黒字を回復

主要上場国内アパレル企業7+1社、 2023年2月期 連結決算 財務数値一覧(表1)

主要上場国内アパレル企業7+1社、
2023年2月期 連結決算 財務数値一覧(表1)

対象とした企業はオンワードホールディングス、アダストリア、TSIホールディングス、三陽商会、バロックジャパンリミテッド、パルグループホールディングス、しまむらの計7社。参考に、3月期決算のワールドの数値も列挙しているので参考にされたい(別表を参照)。

オンワードホールディングスは増収、黒字回復を果たした。店頭とオンラインをつないだOMOサービス「クリック&トライ」が好調だったほか、主力ブランドの「23区」や「自由区」「ICB」などが健闘した。在庫のコントロールを徹底したほか、値引き販売を減らす取り組みが功を奏し、売上総利益率(粗利率)が改善した。

アダストリアは2ケタの増収増益を達成した。連結売上高が過去最高額を更新した。粗利率は微減したが、販管費率が低下したこともあり、2ケタの増益となった。ブランド別では、主力の「グローバルワーク」が455億9,700万円(20.7%増)とけん引役になった。「ニコアンド」も298億2,500万円(9.5%増)と堅調。新しいブランド「ベイフロー」は101億8,000万円(11.6%増)と売上規模が100億円台に到達した。

TSIホールディングスは2ケタの増収、減益。コロナ禍によるロックダウンでサプライチェーンが混乱したほか、為替も影響した。ブランド別では、「パーリーゲイツ」が170億8,600万円(13.4%増)と健闘した。「ナノユニバース」は147億6,400万円(17.3%減)と苦戦。「マーガレットハウエル」は128億100万円(16.3%増)と2ケタの増収だった。

三陽商会は増収、黒字回復を果たした。リアル店舗を中心に売り上げが回復した。収益の柱だった「バーバリー」ブランドの扱いを終了後は収益性が回復せず、損失計上が続いていたが、利益を確保した。営業利益は22億3,500万円(前期は営業損失10億5,800万円)。

しまむらは高収益を持続、ワールドは大きく改善

ワールド、2023年3月期 連結決算 財務数値一覧(表2)

ワールド、2023年3月期
連結決算 財務数値一覧(表2)

バロックジャパンリミテッドは微減収、減益と苦戦した。China(中国)ビジネスの低迷が足を引っ張った。上海のロックダウンの影響が大きかったようだ。また、急速な円安や原材料の高騰も減益要因になった。パルグループホールディングスは主力の衣料事業が好調で、過去最高の売上高を達成した。利益は3ケタの増益となった。

しまむら は増収増益を達成した。主力業態の「しまむら」が4,616億5,500万円(4.9%増)とけん引役になった。「アベイル」は600億500万円(10.2%増)と2ケタの成長。「バースディ」も723億1,300万円(4.0%増)と堅調な推移だった。全業態で増収となった。

ワールドは2ケタの増収、大幅な増益となった。営業利益は116億8,600万円(432.2%増)と100億円台に到達した。主力の「ブランド事業」が売上収益1,847億500万円(29.0%増)、セグメント利益100億1,900万円(224.0%増)と好調で、けん引役となった。                                   

(樋口尚平)

主要国内上場アパレル企業7社、2023年2月期 連結決算まとめ コロナ禍の影響を払拭し増収傾向、コスト増もあり利益に格差

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