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主要上場国内アパレル6社、2023年2月期 第3四半期まとめ
過半数の企業が増収増益を達成

update: 2023/01/20

過半数の企業が増収増益を達成した (画像はオンワードホールディングスの説明資料から抜粋)

過半数の企業が増収増益を達成した
(画像はオンワードホールディングスの説明資料から抜粋)

主要上場国内アパレル6社の2023年2月期第3四半期(3-11月)の連結決算が出揃った。過半数の企業が増収増益を達成した。コロナ禍の影響から着実に業績が回復してきているようだ。通期業績も全社で利益を確保する見通し。コロナ禍前の水準には届いていないが、ようやく復調が本格化してきた観がある。

コロナ禍からの復調が本格化

主要上場国内アパレル6社、2023年2月期 第3四半期 財務数値一覧(表1)

主要上場国内アパレル6社、2023年2月期
第3四半期 財務数値一覧(表1)

対象にした企業はオンワードホールディングス、アダストリア、TSIホールディングス、三陽商会、パルグループホールディングス、バロックジャパンリミテッドの6社(順不同)。参考に、同時期に第1四半期を迎えたファーストリテイリングの業績も加えた。各社の第3四半期連結決算の業績を表1にまとめているので参考にされたい。

オンワードホールディングスは、営業および経常段階で黒字回復を果たした。主力の国内事業が回復基調にある。OMO(Online Merges with Offline =オンラインとオフラインの融合)サービス「クリック&トライ」を導入した店舗が好調に推移するなど、店頭売上が健闘した。また、効率化を目指した構造改革の効果が徐々に表われており、売上総利益率(粗利率)が改善すると共に販管費率も低下している。同社が重視するEBITDA(利払前税引前減価償却前利益)も82億4,400万円(191.0%増)と大きく増加した。海外事業は損失計上しているが、着実に整理が進んでいる。通期の業績予測を上方修正し、増収増益を目指す。

主要上場国内アパレル6社、2023年2月期 第3四半期 セグメント別売上高(表2)

主要上場国内アパレル6社、2023年2月期
第3四半期 セグメント別売上高(表2)

アダストリアは2ケタの増収、3ケタの増益と健闘した。主力ブランドと、成長過程にあるブランドの出店が収益を後押しした。主力ブランドの「グローバルワーク」が2ケタの増収だったほか、「ニコアンド」「ローリーズファーム」も好調に推移した。「ベイフロー」「ラコレ」など成長ブランドが2ケタ増と順調な推移だった。通期の業績予測を上方修正している。2ケタの増収増益を計画している。

TSIホールディングスは2ケタの増収、減益だった。ブランドは健闘しているが、在庫抑制措置やコスト増などの影響が収益の足を引っ張った。通期の業績見通しに変更はない。増収減益の計画だ。

パルグループホールディングスは、増収増益。営業利益は2.2倍で、過去最高益を達成した。主力の衣料事業および雑貨事業が健闘した。第3四半期までの好調を受けて、通期の業績見通しを上方修正している。増収増益の計画だ。

国内主要上場アパレル企業6社、2023年2月期 通期業績見通し一覧(表2)

国内主要上場アパレル企業6社、2023年2月期
通期業績見通し一覧(表2)

三陽商会は売上高が計画値を上回ったほか、黒字回復を果たした。通期見通しも上方修正している。増収、利益確保の計画である。バロックジャパンリミテッドは微減収、減益の結果だった。粗利率が改善したが、販管費率の増加もあり減益に至った。国内事業は健闘し、海外事業が苦戦した。通期業績は下方修正している。海外のChina事業がロックダウン等で苦戦した影響もあった。

第1四半期を迎えたファーストリテイリングは2ケタの増収、減益となった。国内は暖冬の影響で苦戦、中華圏が伸び悩んだ。「ジーユー事業」が2ケタの増収増益と健闘した。通期の業績見通しに変更はない。                                    

(樋口尚平)

主要上場国内アパレル6社、2023年2月期 第3四半期まとめ 過半数の企業が増収増益を達成

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