MENU
TOP > 財務分析レポート > INDITEX社、2026年1月期 第2四半期 連結決算──主力業態の「ZARA」が堅調、増収、微...

INDITEX社、2026年1月期 第2四半期 連結決算──主力業態の「ZARA」が堅調、増収、微増益に

update: 2025/09/25

INDITEX社の2026年1月期 第2四半期は増収、微増益。高い収益性を持続している (画像は決算資料から抜粋)

INDITEX社の2026年1月期
第2四半期は増収、微増益。高い収益性を持続している
(画像は決算資料から抜粋)

「ザラ」や「ベルシュカ」などカジュアルウエアのSPA業態を手掛けるINDITEX(インディテックス)社の2026年1月期 第2四半期(2-7月)の連結決算は、主力業態の「Zara」(ザラ)が堅調だったほか、主要な業態でプラス成長を果たしたため増収、微増益を達成した。

主要業態が貢献、高収益性を持続

INDITEX社、2026年1月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

INDITEX社、2026年1月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は、183億5,700万ユーロ(約3兆1,574億400万円、1ユーロ=172円で換算)、1.6%増と堅調な推移だった。売上総利益率(粗利率)は58.3%と前年度並みの水準。販管費率が30.4%(0.1ポイント増)とコントロールされたこともあり、営業利益(EBIT=税引前利払前利益)は35億7,200万ユーロ(約6,143億8,400万円、同)、0.9%増と前年度並みの利益を確保した。

同じく、税引前利益も36億100万ユーロ(約6,193億7,200万円、同)、0.1%増の微増益となった。四半期利益も27億9,100万ユーロ(約4,800億5,200万円、同)、0.8%増の微増益に至った(表1を参照)。なお、EBITDA(税引前利払前減価償却前利益)は51億1,400万ユーロ(約8,796億800万円、同)、1.5%増だった。

INDITEX社、2026年1月期 第2四半期 業態別売上高(表2)

INDITEX社、2026年1月期
第2四半期 業態別売上高(表2)


業態別の売上収益では、主力の「Zara」(ザラ。Zara Home, ,Leftiesを含む)が131億5,000万ユーロ(約2兆2,618億円、同)、0.9%増と堅調な推移だった。「Bershka」(ベルシュカ)は14億3,800万ユーロ(約2,473億3,600万円、同)、4.1%増と健闘した。「Stradivarius」(ストラディヴァリウス)も13億2,700万ユーロ(約2,282億4,400万円、同)、5.7%増と堅調に推移した(表2を参照)。

店舗数は前年同期同様に減少、効率性がさらに向上

期末の店舗数は5,528店(139減)で、引き続き前年同期から減少した。しかし、主要な業態の売上収益が増加し、効率性は向上している。主力業態の「Zara」は1,534店(60減)と減少。「Zara Home」が379店(25減)と減少した。「Bershka」は856店と前年同期と同じ店舗数。「Stradivarius」は839店(8減)と減少した。

財務面は、引き続き安定している。商品回転率が4.5(0.3ポイント減)とやや減少したが、交差比率は262.4と高い水準を維持している。有利子負債がほぼゼロのため、D/Eレシオの値も非常に小さくなった。自己資本比率は、ほぼ前年同期比並みだった。

EBITDAの売上比率は27.9%。営業利益も19.5%、四半期利益も15.2%と高い水準を保っている。収益の伸び幅は一段落した様相だが依然、高収益体質を持続している。当面の不安材料は見当たらない。

(樋口尚平)

INDITEX社、2026年1月期 第2四半期 連結決算──主力業態の「ZARA」が堅調、増収、微増益に

ビッグジョン MIMAKI かまだプリント株式会社 株式会社デサント ドミンゴ シマセイキ ゴールドウイン シキボウ BROTHER 豊和株式会社 ミズノ株式会社 ダンス ウィズ ドラゴン ペガサス