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ファーストリテイリング、2025年8月期 連結決算──過去最高収益を更新

update: 2025/10/14

ファーストリテイリング、2025年8月期は増収増益。 過去最高収益を更新 (画像は説明資料から抜粋)

ファーストリテイリング、2025年8月期は増収増益。
過去最高収益を更新
(画像は説明資料から抜粋)

ファーストリテイリングの2025年8月期連結決算は、主力の「ユニクロ」事業がけん引役になり、増収増益を達成した。主力の「ユニクロ事業」が国内外ともに好調で、好業績のけん引役となった。「国内ユニクロ事業」が初めて1兆円台に到達した。「ジーユー事業」も堅調だった。「グローバルブランド事業」は伸び悩んだ。

「国内ユニクロ事業」が初の1兆円を突破

ファーストリテイリング、2025年8月期 財務数値一覧(表1)

ファーストリテイリング、2025年8月期
財務数値一覧(表1)

連結の売上収益は、3兆4,005億3,900万円(9.6%増)と増収を達成した。前期に引き続き、過去最高額を更新した。売上総利益率(粗利率)は53.8%(0.1ポイント減)とほぼ前年並み。販管費率が37.6%(0.7ポイント減)と改善したこともあり、営業利益が5,642億6,500万円(12.6%増)と2ケタの増益を達成した。税引前利益も6,505億7,400万円(16.8%増)と2ケタの増益となった。当期純利益は4,330億900万円(16.4%増)と増加した。

セグメント別の売上収益は、主力の「ユニクロ事業」が2ケタの伸び。「国内ユニクロ事業」は1兆260億円(10.1%増)、「海外ユニクロ事業」は1兆9,102億円(11.6%増)と好調に推移した。「国内ユニクロ事業」は初めて1兆円台に到達した。「海外ユニクロ事業」も、1兆9,102億円(11.6%増)と2ケタの増収となった。北米、欧州、韓国、東南アジアやインド、豪州が大幅な増収増益と貢献した。

ファーストリテイリング、2025年8月期 セグメント別業績(表2)

ファーストリテイリング、2025年8月期
セグメント別業績(表2)


「ジーユー事業」はヒット商品が生まれず、売上収益3,307億円(3.6%増)と想定よりも低い水準に留まった。販管費などの増加が影響し、営業利益が305億円(9.5%減)の減益となった。「グローバルブランド事業」は売上収益1,315億円(5.3%減)と減収した。
営業損益は9億円の損失と赤字に転落した。

期末の店舗数は、3,570店(出239、退264)。うち、「ユニクロ事業」が2,519店(出154、退130)。「国内ユニクロ事業」が794店(出32、退35)、「海外ユニクロ事業」が1,725店(出122、退95)。

通期の業績予想は、連結売上収益3兆7,500億円(10.3%増)、営業利益6,100億円(10.7%増)、税引前利益6,100億円(801%増)、当期純利益4,350億円(0.5%増)。当期に引き続き、増収増益の見通しだ。                                    

(樋口尚平)

ファーストリテイリング、2025年8月期 連結決算──過去最高収益を更新

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