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国内主要上場アパレル企業6社、2026年2月期 第1四半期まとめ──売り上げが伸び悩み、経費増もあり減益傾向に

update: 2025/07/29

国内主要上場アパレル企業6社、 2026年2月期 第1四半期は減益傾向に (画像はTSIホールディングスの説明資料から抜粋)

国内主要上場アパレル企業6社、
2026年2月期 第1四半期は減益傾向に
(画像はTSIホールディングスの説明資料から抜粋)

国内の主要上場アパレル企業6社の2026年2月期 第1四半期をまとめた。売り上げが伸び悩み、経費増も影響して、減益傾向が色濃い結果となった。増収を達成したのは3社、増益を達成した企業は2社にとどまった。

増収は3社、増益は2社にとどまる

対象にしたのは、オンワードホールディングス、アダストリア、TSIホールディングス、三陽商会、バロックジャパンリミテッド、しまむら、の計6社。いずれも2月期決算で、5月末に第1四半期を迎えた企業である。

国内主要上場アパレル企業6社、 2026年2月期 第1四半期まとめ(表1)

国内主要上場アパレル企業6社、
2026年2月期 第1四半期まとめ(表1)

オンワードホールディングスは、2ケタの増収、微増益となった。強化ブランドである「アンフィーロ」(49.1%増)、「KASHIYAMA」(24.5%増)、「チャコット・コスメティクス」(41.3%増)などが好調に推移した。昨秋、連結対象にした「ウィゴー」事業も貢献したようだ。営業利益は53億5,300万円(5.5%増)の増益となった。

アダストリアは増収、減益となった。広告宣伝費など販管費の増加を予定していたため、計画通りの着地だったという。主力ブランドの「グローバルワーク」は145億7,400万円(0.2%減)とほぼ前年同期比並み。「ニコアンド」は85億9,300万円(7.5%増)と健闘した。

TSIホールディングスは、減収増益の結果。売り上げは減少したが、売上総利益率(粗利率)が57.5%(1.4ポイント増)と改善したほか、販管費率も減少したため、営業利益が15億1,400万円(48.7%増)と増益を達成した。主力ブランドが伸び悩んだ中、「AVIREX」が20億2,700万円(8.5%増)と健闘した。

三陽商会は減収減益。プロパー品の粗利率はほぼ計画通りの推移だったが、売り上げが伸び悩んだ影響でセール品が増加した。市況の悪化が売り上げ減に影響したようだ。バロックジャパンリミテッドは減収減益。不採算店舗のスクラップなどの影響がマイナス要因となった。主力ブランドの1つ「マウジー」は、デニム、ジーンズ関連が好調で前年同期比を上回った。

しまむらの第1四半期は増収増益。伸び幅は小さいが、堅調な推移だった。主力業態の「しまむら」は売上高1,219億2,300万円(1.7%増)と堅調だった。プライベートブランド商品の強化が一定の成果を挙げた。連結売上比率は24.9%(8.9ポイント増)となった。「バースディ」業態は同224億6,400万円(2.3%増)、「アベイル」は同172億5,600万円(5.3%増)だった。                                    

(樋口尚平)

国内主要上場アパレル企業6社、2026年2月期 第1四半期まとめ──売り上げが伸び悩み、経費増もあり減益傾向に

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