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JUKI、2018年12月期 連結決算
産業機器&システムが好調、増収増益に

update: 2019/02/25

2018年12月期 財務数値一覧(表1)

2018年12月期 財務数値一覧(表1)

JUKIの2018年12月期連結決算は、「産業機器&システム」が好調だったほか、主力の「縫製機器&システム」も堅調だったことから、増収増益を達成した。産業装置分野の事業領域の拡大による売上増や、為替差益による粗利率の改善により業績が上振れしたため、当期の業績実績を上方修正した。

主力の「縫製機器&システム」も堅調な推移

連結売上高は1,120億6,400万円(8.1%増)と2ケタ近い増収だった。営業利益は91億4,800万円(12.1%増)で、2ケタの増益となった。売上高総利益率(粗利率)は30.5%(0.3ポイント減)と微減したが、販管費率も22.3%(0.6ポイント減)と減少した。経常利益は83億8,500万円(7.0%増)だった(表1を参照)。

2018年12月期 セグメント別売上高(表2)

2018年12月期 セグメント別売上高(表2)

セグメント別では、主力の「縫製機器&システム」が売上高736億1,500万円(6.6%増)と堅調に推移した。China市場などハイエンド分野において、売り上げが堅調だった。ミドルマーケットの売り上げも増加したことで、増収に至った。セグメントの経常利益は51億8,600万円(11.8%減)の減益。ミドルマーケットにおいて、市場開拓に費用をかけた影響で、利益が目減りした(表2を参照)。

「縫製機器&システム」分野の地域別の業績推移は、主力の「アジア」が343億円(6.0%増)と堅調な推移だったほか、「China」も151億円(16.0%増)と2ケタの増収を達成した。「日本」事業は31億円(5.0%減)と減収。「欧州」は93億円(6.0%増)と堅調だった。「米州」は72億円(3.0%減)とやや減収した。「工業用ミシン」の地域別売上高は全体で6.0%増と堅調に推移した。

アパレル向けミシンが主力の傾向続く

縫製ミシンの売り上げの内訳では、「アパレル」向けミシン(家庭用除く)が売り上げの68%(1ポイント減)を占めている。「非アパレル以外」(ノンアパレル・提携商品等)は32%(1ポイント増)で、比率はほぼ前年並みだった。

「産業機器&システム」は売上高381億8,200万円(11.4%増)、セグメント経常利益が41億5,600万円(47.4%増)で、増収増益を達成した(表2を参照)。産業装置の発注増に加え、新製品の販売増による利益率の改善が貢献した。地域別では、「China」が売上高117億円(25.0%増)と好調な推移だった。「アジア」も同19億円(33.0%増)と2ケタの成長。「日本」は同27億円(13.0%増)と健闘した。

通期の業績見通しは、連結売上高が1,140億円(1.7%増)、営業利益が73億円(20.2%減)、経常利益68億円(18.9%減)。減価償却や設備投資により、経常利益が減少する見通しだ。セグメント別の売上高見通しは、「縫製機器&システム」が売上高750億円(1.9%増)、「産業機器&システム」が同390億円(2.4%増)。                                  

(樋口尚平)

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