財務分析レポート
ハニーズ、2015年5月期 連結決算
減収するも利益を確保
中国市場が増収達成

update: 2015/07/13

2015年5月期連結 財務諸表（表1）

ハニーズの2015年5月期連結決算は、国内が減収減益と苦戦した影響で減益になった。経常利益は、営業外収益として「デリバティブ評価益」を約19億4,700万円計上した影響で倍増した。当期純利益もその影響で大幅増加になった。新規市場の中国の売り上げは増収減益だった。

国内事業が苦戦傾向に

主力の国内事業は、昨年4月の消費増税や円安によるコスト増などが影響し苦戦傾向だった。商品別でも各アイテムで前年を下回った。仕入れコスト軽減のために整備を進めてきたミャンマーの自社工場が軌道に乗ったほか、2,500人規模を目指す第2工場も今年3月に操業を開始した。期末の国内店舗数は847店舗（前年比3店増）。

中国ビジネスは売上高が133億5,900万円（11.0％増）と増収を達成した。販管費が高止まりした影響で1億6,300万円の営業損失（前期は3億4,600万円の営業損失）を計上するに至ったが、損失幅は縮小している。

2015年5月期連結 商品別売上高（表2）

財務面では売上高が減少したが、売上総利益率が0.2ポイント改善したが、販管費率の増加が影響し、減益になった。商品回転率は0.2ポイント下がり3.2に。交差比率は11.0ポイント減の187.2だった。各財務指標は全体的に減少傾向だった。

今期は30－40代のメーンターゲット層へ向けた商品構成を強化する。通期では、連結売上高615億円、営業利益26億円、経常利益18億円を計画している。 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

（樋口尚平）