島精機製作所、2026年3月期 連結決算──増収、営業損失幅が縮小
update: 2026/05/11
島精機製作所の2026年3月期連結決算は増収、営業損失幅が縮小した。経常段階で黒字を回復した。成形機が伸び悩み、減収となった。その一方で、無縫製横編み機「ホールガーメント®」が健闘した。地域別では、「日本」「欧州」が健闘した。また、当期の業績結果を踏まえ、中期経営計画の目標数値を下方修正している。
無縫製編み機「ホールガーメント®」が健闘
連結売上高は、335億900万円(3.0%増)の増収に至った。主力の「横編機」が苦戦した。売上総利益率(粗利率)は35.5%(9.0ポイント増)と改善した。販管費率が減少したこともあり、営業損益は17億2,000万円の損失を計上するに至った。為替差益の計上もあり、経常損益は2億8,800万円の黒字回復となった。当期純損益は8億5,600万円の黒字転換した(表1を参照)。
事業セグメント別では、主力の「横編機」が238億6,600万円(2.7%増)。成型機が2.7%減、無縫製横編み機「ホールガーメント®」は売り上げを伸ばした。販売台数は、成型機が5,483台(408減)。一方、「ホールガーメント®」(WG)は651台(253増)と健闘した。「WG」はイタリアを中心に受注が順調だった。「デザインシステム関連」は30億3,600万円(7.8%増)と堅調だった。
地域別では、「日本」が61億6,000万円(12.0%増)と2ケタの増収。「WG」のほか、自動裁断機「P-CAM®」が増えている。「欧州」が82億700万円(16.2%増)と健闘した。「アジア」が160億3,400万円(1.9%増)と減収に至った。「中東」が11億5,900万円(49.1%減)と苦戦した(表2を参照)。
中期経営計画を下方修正
前期に引き続き、営業損失を計上した業績を踏まえ、中期経営計画を下方修正している。今期(2027年3月期)を最終年度とする3カ年計画だが、2026年度の業績を売上高410億円(140億円減)、営業利益3億円(67億円減)、経常利益10億円(65億円減)、当期純利益9億円(46億円減)を目指す。
島三博代表取締役社長は今後の方針について、「今期は“V字回復”できるよう、あらゆる施策を打っていきたい」と語った。今期から、アジア地域を中心に価格訴求のできる廉価版の編機を本格的に投入し、収益性の回復を目指す。また、6月をめどに「構造改革本部」を開設し、「聖域を設けず、やれるところから改革に着手する」(島社長)構えだ。


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