MENU
TOP > 業界ニュース > 帝人フロンティア、「ECOPET®」ブランドをリニューアル 25周年を機に定...

帝人フロンティア、「ECOPET®」ブランドをリニューアル
25周年を機に定義を変更

update: 2020/09/09

《企業レポート》

日光信二 代表取締役社長執行役員。 ブランドの普及、リニューアルに関して 「消費者からどう受け止められているかが大事」と語った

日光信二 代表取締役社長執行役員。
ブランドの普及、リニューアルに関して
「消費者からどう受け止められているかが大事」と語った

帝人フロンティアは今年7月より、リサイクル再生素材ブランド「ECOPET®」(エコペット)をリニューアルした。消費者のリサイクルに対する関心が高まる中、購入する製品に「ECOPET®」が使用されているかどうか、より分かりやすく伝える狙いがある。

消費者に伝わりやすい名称、発信に改め

1995年に「ECOPET®」ブランドが立ち上がり、今年で25周年を迎える。それを機に、変化してきている消費者ニーズも意識して、ブランドの定義を変更し、ロゴや名称もリニューアルした。従来はマテリアル・リサイクル素材を「ECOPET®」、ケミカル・リサイクル素材を「ECOPET PLUS®」(エコペットプラス)と呼称し展開してきたが、今回のリニューアルで「エコペット」にブランド名を統一した。

「ECOPET<sup>®</sup>」を使用したアパレル製品

「ECOPET®」を使用したアパレル製品

リニューアルの背景には、消費者のニーズが変化してきた要因がある。自身の購入する製品に「リサイクル素材が使われているかどうか」という点に関心が集まるようになってきた。「(『ECOPET®』という素材ブランドが)消費者からどう受け止められているかが大事だ。消費者の利便性を考えると、(表記や伝え方が)分かりやすい方が最適」(日光信二 代表取締役社長執行役員)だと判断した。マテリアル、ケミカル双方のリサイクル素材を「エコペット」に含めることと再定義し、名称も統一することになった。

「ECOPET®」素材は当初、マテリアル・リサイクルで丸断面の短繊維から生産をスタートした。2000年ごろには長繊維の生産も可能になった。2000年に、ケミカル・リサイクル素材「ECOPET PLUS®」を開発。欧米を中心にアウトドアウエアへの採用がスタートした。現在はスポーツウエアのほか、ユニフォームや白衣といったアパレル、かばんやクッションなどの生活雑貨類、車や電車の内装やシートなど、その採用分野は広がっている。

「ECOPET ®」は誕生から25年で累計50万トンの生産量に達した。PETボトルに換算すると250億本、Tシャツでは25億枚に該当する。その大半はマテリアル・リサイクル素材の「ECOPET®」が占めている。今後は、ナノファイバー化の生産・実用化も視野に入れている。                                 

(樋口尚平)

ミズノ株式会社 豊和株式会社 シマセイキ かまだプリント株式会社 ペガサス 株式会社デサント ドミンゴ ダンス ウィズ ドラゴン ビッグジョン ゴールドウイン シキボウ