経費増で利益が減少する傾向が見られた
(画像はアダストリアの説明資料から抜粋)
国内主要上場アパレル企業6社の2025年2月期第1四半期(3-5月)をまとめた。経費増が影響し利益が減少する傾向となった。増収を達成した企業は3社、増益した企業は1社にとどまった。
2024年度事業説明会に臨むグンゼ、
佐口敏康代表取締役社長
グンゼが7月9日、大阪市内で「2024年度 事業説明会」を開催した。今年度(2025年3月期)の重点政策について、各担当の役員がメディアに説明した。アパレルカンパニーでは、アパレルの総合ブランド化を進め、新規顧客の開拓に力を入れる。
H&Mの2024年11月期第2四半期は微増収、
大幅な増益となった(画像は説明資料から抜粋)
「H&M」などSPA業態の小売店を展開するH&M(Hennes & Maurits=ヘネス&マウリッツ)AB(H&M社)の2024年11月期第2四半期(12-5月)連結決算は、微増収となった。売上総利益率(粗利率)の改善が奏功し、利益が大幅に増加した。「Eastern Europe」(東欧)地域が2ケタの増収と健闘した。
主要上場国内アパレル企業8社+1、
2024年2月期まとめ
(画像はオンワードホールディングス)
主要な上場国内アパレル企業8社の2024年2月期連結決算をまとめた。過半数のメーカーが増収増益を達成した。コロナ禍からの影響から完全に脱して、成長基調に乗った企業が増えてきた。ワールドは当期から決算期を2月期に変更したため、11カ月の変則決算となる。一方、第2四半期を迎えたファーストリテイリングは過去最高の収益を達成した。
島精機製作所の2024年3月期は減収するも、
黒字回復を果たした
(写真は島三博 代表取締役社長)
島精機製作所の2024年3月期連結決算は、減収するも主力の「横編機」の販売が復調したことで、5年ぶりに黒字回復を果たした。地域別では、「アジア」が2ケタの増収を達成し、けん引役になった。