LVMHは増収増益、
KERINGは減収減益と明暗が分かれた
(画像はLVMHの説明資料から抜粋)
主要上場ラグジュアリーブランド企業2社の2023年12月期決算をまとめた。対象としたのは、2023年12月末に年度末を迎えた2社――LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)グループ、およびKERING(ケリング)社。LVMHは増収増益だったが、KERINGは減収減益と苦戦した。
INDITEXの2024年1月期は2ケタの増収増益に。
全ブランドでプラス成長を果たした
(画像は説明資料から抜粋)
「ザラ」や「ベルシュカ」などカジュアルアパレルのSPA業態を展開するINDITEX(インディテックス)社の2024年1月期連結決算は、主力の「ZARA」業態がけん引し、2ケタの増収増益を達成した。全ブランドでプラス成長を果たした。利益率も10%半ば以上を維持しており、高収益体質が続いている。
The Gap,Inc.の2024年1月期は減収、増益に。
収益性が改善した
(画像は説明資料から抜粋)
「ギャップ」や「オールドネービー」などカジュアルアパレル業態を手掛けるGap Inc,(ギャップ社)の2024年1月期の連結決算は、減収増益の結果となった。全ブランドで売上額は減少したが、経費のコントロールが効いたこともあり、前年度の損失計上から一転し、黒字を回復した。店頭売りは4%増と堅調だったが、オンラインが2%減と伸び悩んだ。
H&M Groupの2023年11月期は
増収増益を達成した
(画像は説明資料から抜粋)
「H&M」などSPA業態の小売店を展開するH&M(Hennes & Maurits=ヘネス&マウリッツ)Group(H&Mグループ)の2023年11月期の連結決算は収益性が改善し、増収増益を達成した。西欧、米州がけん引役になったほか、オンラインの売り上げも30%前後にまで拡大している。リアル店舗数は引き続き減少している。
会見に臨む島精機製作所の
島三博 代表取締役社長
島精機製作所の2024年3月期 第2四半期(4-9月)の連結決算は、操業の効率化が進んだことで売上総利益(粗利)が回復し、増収を達成した。販管費率が低下したこともあり、利益を確保。5年ぶりに黒字回復を果たした。