H&M AB、2022年11月期 第2四半期 連結決算
各地域で復調、増収増益を達成
update: 2022/07/06
「H&M」などSPA業態の小売店を展開するH&M(Hennes & Maurits=ヘネス&マウリッツ)AB(H&M社)の2022年11月期第2四半期(12-5月)連結決算は、各地域で売り上げが復調し、増収増益を達成した。特に欧米地域がけん引役になった。
2019年度の実績は下回る
連結の売上収益は、1,036億7,000万スウェーデンクローナ(約1兆3,477億1,000万円、1スウェーデンクローナ=13円で換算)、19.8%増と2ケタの増収。売上総利益率(粗利率)は52.2%(1.3ポイント増)と回復した。販管費率は46.9%(0.9ポイント減)と減少。営業利益が54億4,600万スウェーデンクローナ(約707億9,800万円、同)、99.9%増と増益を達成した。
金融項目控除利益は50億6,400万スウェーデンクローナ(約658億3,200万円、同)、129.8%増と改善した。四半期純利益は、38億9,900万スウェーデンクローナ(約506億8,700万円、同)、129.8%増だった(表1を参照)。
売上額はコロナ禍前の2019年度の実績1,084億8,900万スウェーデンクローナには届かなったが、2018年度の実績は上回った。利益額は2019年度の69億4,000万スウェーデンクローナを下回った。
地域別の売上高では、主力の「Europe and Africa」(欧州・南アフリカ)が660億3,100万スウェーデンクローナ(約8,584億800万円、同)、19.5%増とけん引役になった。「North and South America」(米州)は235億1,600万スウェーデンクローナ(約3,057億800万円、同)、32.6%増と好調に推移した。日本を含む「Asia and Oceania」(アジア・オセアニア)は141億2,300万スウェーデンクローナ(約1,835億9,900万円、同)、4.0%増だった(表2を参照)。
期末の総店舗数は、4,702店(前年同期比211減)。主力業態の「H&M」が4,157店(同175減)と最も多く閉店した。「COS」は267店(同16減)、「Monki」が91店(同22減)と減少した。「Weekday」は57店と変わらず。「ARKET」が25店(同2増)と増えている。
(樋口尚平)