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グンゼ、児玉和社長 2015年方針
テーマは「日々是れ新たなり」
中期計画初年度の営業利益は当初予測達成の見込み

update: 2015/01/01

2015年の経営方針を語る グンゼ、児玉和社長

2015年の経営方針を語る
グンゼ、児玉和社長

グンゼの児玉和 代表取締役社長は2015年度の経営方針に「日々是れ新たなり」を掲げ、2014年度(2015年3月期)からスタートした中期経営計画の目標達成を目指す。組織の壁を超えて知識・技術・ノウハウを生かし新規ビジネス構築に当たる「CFA」(クロス ファンクショナル アプローチ)活動の推進、既存事業や商品の収益基盤強化などが主な取り組みだ。

2014年度は減収するも、利益確保の見通し

2014年度は4-6月を中心に消費増税の影響が大きかったという。7月以降も同じ傾向が続き、天候不順も重なって苦戦した。売上高は年間で40億円を下方修正(うち上期が35億円)し、減収の見込みだという。営業利益は当初予測の45億円前後を確保できそうだ。

10月以降、秋の立ち上がり以降も苦戦傾向だったが、12月に入り気温が低下し、アパレル関連が動き出した。前年比を上回る推移だったというが、「これが消費マインドの回復だとは言えない。特に実用衣料である肌着を扱っている我々はそう感じている」(児玉社長)と語り、慎重な姿勢は崩していない。

14年度に全面リニューアルして再スタートを切った紳士肌着「YG」は、春夏商戦でやや苦戦した。秋冬は認知も広まり、展開売り場も拡大したという。「『YG』は時間をかけて長く育てるブランドだと考えている。メジャーなブランドになってくれると思う」(児玉社長)。

新たに「+25運動」を提案

2015年は新たに社内へ向けて、「+25運動」を呼びかける。これは日々の業務時間の25%(=4分の1)だけ、新しい取り組みに振り分けるという提案で、組織の在り方や前述のCFA活動を促進する狙いがある。「25%と言わず10%でも構わない、こうしたシンプルなスローガンを出して社員皆で共有することにより、組織は変わって行けると思う」(児玉社長)。

新規分野ではメディカル部門への投資を促進する。また、底を打った観のある電子部品分野へも投資を進める方針だ。

15年秋冬から“ベーシック肌着”にテコ入れ

今秋をめどにシニア層の顧客対策として、主力の1つ白物の“ベーシック肌着”にテコ入れする。知名度が高いカテゴリーのため、影響も多い。テコ入れの手法は慎重に詰めているという。「綿の肌着が良いという顧客もたくさんいる」と児玉社長。強みにしている綿素材の肌着において、商品企画とマーケティング両面で強化を図る方針だ。

海外市場の開拓も課題の1つだ。現在、中国(チャイナ)に60数店舗の直営店を展開するが、収益性を鑑みながら、着実に出店を増やしていくという。既存店ベースでは売り上げが倍増しているそうで、「早く現地で物を売るということを本格しないといけない」(児玉社長)と今後の強化の方向である。

(樋口尚平)

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