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世界最古のジーンズ、日本初上陸
リーバイスストア渋谷店で展示、10月13日から

update: 2011/10/01

世界最古のジーンズ、日本初上陸 リーバイスストア渋谷店で展示、10月13日から

リーバイ・ストラウス ジャパン㈱
  齋藤 貴代表取締役(左)、
リーバイ・ストラウス アンド カンパニー サンフランシスコ本社
  ヒストリアン リン・ダウニーさん

リーバイス®(リーバイ・ストラウス ジャパン)は、世界最古のジーンズ展「OVERALLS-THE ORIGIN-」をリーバイスストア渋谷店で10月13日から期間限定で一般公開する。展示するのは、アメリカ・サンフランシスコのリーバイ・ストラウス本社のアーカイブに保存されているビンテージコレクションの中で、もっとも貴重で世界最古のジーンズとされる「XX c.1879」に加え、アーカイブの代表格でネバダ州の炭坑で発見された通称「NEVADA 1880s」、さらに、ロットナンバー501が初めて採用されたモデル「BARNYARD c.1890 501XX」の3本。
なかでも注目されるのが、現存する世界最古のジーンズで、日本初上陸となった「XX c.1879」。12日のプレスプレビューでは、カリフォルニア本社から来日したヒストリアン、リン・ダウニー女史自ら保管ケースから取り出して披露、慎重にガラスケースにディスプレイして見せた。

同ジャパン社の齋藤 貴代表取締役社長は、「自由と自己表現のシンボルとして特別な存在である501のヒストリーとスピリットをより多くの人に体感していただきたい。アップル創業者の一人、スティーブ・ジョブズ氏が501の愛用者であり、最後の最後のプレゼンまで穿き続けていたことを知って感動した」と熱い思いを語った。

また、ダウニー女史は、「ジーンズという言葉がなかった時代はオーバーオールと表現していたのです。当時はワークウェアの上から着用していたため、『XX c.1879』は太ももなどが少し太めに作られています。現在の価値に換算すると、最古のジーンズは米ドルで15万ドル(約1200万円)程度になるでしょう。ジーンズのパイオニアとして、ワークウェアとしての誇りを持ってブランドが受け継がれてきました。価値ある本物の魅力を店頭で感じ取ってほしい」と笑顔でアピールした。

展示期間は、以下の通り。
「XX c.1879」は、10月13日~10月16日(13・14日は17:00~20:30、15・16日は13:00~17:00)
「NEVADA 1880s」は、10月13日~10月16日(11:00~21:00)
「BARNYARD c.1890 501XX」は、10月13日~10月23日(11:00~21:00)
展示場所は、Levi’s Store渋谷店(東京都渋谷区宇田川町17-2 TEL/03‐5456‐9657)

(有限会社ビジョンクエスト・田中千賀子)

世界最古のジーンズ「XX c.1879」

世界最古のジーンズ、日本初上陸 リーバイスストア渋谷店で展示、10月13日から 世界最古のジーンズ、日本初上陸 リーバイスストア渋谷店で展示、10月13日から

“XX”とは1879年ごろに生まれた最高級を意味する産業用語で、501のベースになったモデル。現在の501とはディテールが異なり、バックポケットはひとつ、フィット調節のためのシンチやサスペンダーが付いている。素材にはニューハンプシャー州マンチェスターにあるアモスゲイグ社製9オンスデニムを採用し、天然インディゴで染められている。縫製は1906年のサンフランシスコ大地震の火災によって崩壊した工場で行われたことがわかっている。レザーパッチが付けられているが、アイコンのひとつであるツーホースマークは使われていない。ツーホースマークが最初に使われたのは1886年で、このXXの方が先立っているからだ。発見場所や所有者は謎に包まれているが、労働者が着用していたことは間違いない。リン・ダウニー女史は、「ひざの後ろのシワの寄り方や裾の形状からカウボーイがはいていたのでは」と推理していた。

炭坑で発見されたオーバーオール「NEVADA 1880s」

世界最古のジーンズ、日本初上陸 リーバイスストア渋谷店で展示、10月13日から

1990年代にネバダ州の炭坑で発見されたもので、仕様から1880年代頃のモデルと推定される。9オンスデニム地で、ニューハンプシャー州マンチェスターのアモスゲイグ社製の生地を使用し、野菜(植物)のインディゴで染められている。この植物性インディゴは、合成インディゴが発見される以前に使われていた。左腿には折りたたみ式の定規を常備するための“スケールポケット”があしらわれ、ポケットスレーキには従来のツイル素材ではなく、デニム地が採用されている。1873年にリベットによる衣服の補強法の特許を取得した年号の刻印がリベット裏に記されている。縫製はサンフランシスコの自社工場で、一本針のミシンで仕立てられており、巻き縫いミシンはおろか、折り伏せ縫いもまだ採用されていないシンプルな作りになっている。

Lotナンバー501が初めて使用されたモデル「BARNYARD c.1890 501XX」

世界最古のジーンズ、日本初上陸 リーバイスストア渋谷店で展示、10月13日から

1890年~1901年の間にサンフランシスコで製造されていた501XX。ニューハンプシャー州マンチェスターの工場、アモスゲイグ社製の9オンスのセルビッジデニムファブリックを使用している。この時期に作られた藍染製品同様、デニムの縫製糸も自然のインディゴで染められていた。ジーンズ創世記を表す、一本針を用いたアーキュエットステッチや、フロントポケットスレーキのプリント、クロッチリベット、プレーンセルビッジ、ツーホースレザーパッチ、リベット付きひとつのバックポケット、バックル、シンチ、そして、サスペンダーボタンが付いている。リーバイ・ストラウス&カンパニーは1998年に1万5000ドルで発見者から買い取り、アーカイブで大切に保管している。

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