MENU
TOP > 業界ニュース > グンゼ、レディスブランド「トゥシェ」 インナーのノウハウを応用した新しい切り口...

グンゼ、レディスブランド「トゥシェ」
インナーのノウハウを応用した新しい切り口のウエアを発売

update: 2019/10/10

花柄が人気の ナイトブラ

花柄が人気の
ナイトブラ

グンゼが今秋から、レディスブランド「トゥシェ」において、インナーのノウハウを応用した新しい切り口のウエアを発売した。ルームインナーやヨガウエアなどで、新しい客層やニーズを開拓する狙いがある。

キーワードは“スマート・ライフスタイル”

抵抗なく着られるよう抑えたテイストの ヨガウエア

抵抗なく着られるよう抑えたテイストの
ヨガウエア

「トゥシェ」はレディスのインナーやレッグ商材を展開するブランド。今秋から、“スマート・ライフスタイル”をキーワードにした、新しい切り口の商品群を展開し始めた。きっかけは、直営店の現場スタッフからの声。「来店客に『こんなウエアはないか?』と聞かれ、着用目的に合致する商材がなかったため、折角の機会を無駄にしてしまった」(アパレルカンパニー インナーウエア事業本部MD本部レディスMD部、竹島丈博氏)。

来店客が求めたウエアは、1つは寝る時に着用するナイトブラ、もう1つはヨガウエアだった。「トゥシェ」ブランドでは企画していなかったカテゴリーのウエアだった。インナーでは豊富なノウハウと経験がある同社だが、具体的な着用シーンを想定して企画したアパレルの提案は不足気味だった。

レディスインナーの担当者がヨガ愛好者だったこともあり、エンドユーザー目線を意識した商品企画に取り掛かった。採用する生地やパターン、柄や色目などのデザイン面も顧客目線で検討した。その結果、形になったのが就寝時に着用するナイトブラなどのルームインナー、「トゥシェ」ブランド初のヨガウエアだった。

専門性を持った製品ニーズが高まる

ルームインナーはナイトブラや腹巻付きショーツなど4型を企画した。ヨガウエアはハーフトップやレギンスなど、こちらも4型を企画した。ルームインナーの上代価格は1,500-2,300円、ヨガウエアは2,300-3,500円(税別)で、買いやすい設定だ。ルームインナーでは、花柄のナイトブラが人気だという。ヨガウエアは落ち着いた色目を採用し、初心者でも着やすいテイストにしている。

こうした新しい商品ニーズが高まっている背景には、「製品に専門性を求める顧客の志向があるのでは」(竹島氏)と分析する。自身もヨガ愛好家で、デザインを担当したMD本部の池田小夏氏は対象顧客について、「自分の時間を大事にしたい人が増えている。ターゲット層は“ノンエージ”に設定した」と説明する。

スタートしたばかりの商品群のため、売上規模は小さいが、ナイトブラなどエンドユーザーの反応は悪くない。当面は、「トゥシェ」ブランドの年間売上高の10%を占める商品に育てることを目指す。                                 

(樋口尚平)

シマセイキ 株式会社デサント シキボウ ペガサス 豊和株式会社 かまだプリント株式会社 ミズノ株式会社 ビッグジョン ゴールドウイン ドミンゴ ダンス ウィズ ドラゴン カイハラデニム