展示会レポート
島精機製作所、加古川プライベートショーを初開催──横編機「ホールガーメント®」の国内の新規顧客開拓を狙い
update: 2026/10/07
島精機製作所が9月30日と10月1日の2日間、兵庫・加古川において、地元のアパレル関連企業を対象にした展示会──プライベートショーを初開催した。横編機「ホールガーメント®」の「SWG091N2」の実機の展示やデモンストレーションを行ったほか、デザインのデモ画面や様々なサンプル製品も披露した。2日間で50社を超える来場があった。
地元を意識、ニット製品の可能性を模索
靴下などニット製品の生産地としても知られる加古川。地元の要請もあり、初めてのプライベートショーの開催が実現した。同展示会の開催は不定期で、各地のニーズがあればその都度、実施する。先日、岡山で開催されたショーでは、地元の学生服メーカーやデニムメーカーを対象にするなど、国内の各産地の特性も意識している。
プライベートショーの目的は、「新商品の開発」や「外注工程の内製化」、「人手不足への対応」などに向けた提案。効率良く小ロット生産ができる強みを活かし、従来の横編み製品の範ちゅうを越えて、「ホールガーメント®」でカバーできる新しい分野や商材の可能性を模索する試みだ。
会場では、靴下や小物・雑貨類、インテリアなど多種多様なサンプルを展示した。顧客の飼い犬の写真をデータ化し、ニット製品のデザインに反映させた商品など、「ホールガーメント®」の新しい切り口も提案した。
BtoCビジネスの確立も視野に
今後、期待を寄せている分野の1つがBtoCビジネスの確立だ。従来はBtoBのビジネスが主体で、「ホールガーメント®」の横編機を使ったBtoC=エンドユーザーへ向けた製品の開発や販売は本格的に取り組んでこなかった。小ロット生産が可能で、多種多様なデザインの入力が容易なため、BtoCにも開拓の余地がある。
展示会場には、地元の靴下メーカーや織物メーカー、インナーメーカーなどの担当者が訪れた。「ホールガーメント®」の実機を見たことがない担当者も多かったため、横編機のデモンストレーションは効果的なアピールになったようだ。
設備投資に関する補助金制度の後押しもあり、「ホールガーメント®」の新規の採用事例は増えているという。従来はプリントや刺しゅうが中心だったアパレルのオーダー製品だが、差別化の1つとして新たにニットを手掛けるメーカーも増加傾向にある。織機に比べ、場所を取らない事、作業までの前工程が容易な事もメリットになっている。今後も要請や機会があれば、積極的にプライベートショーを開催する方針だ。







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