「FLYING TIGER COPENHAGEN 京都河原町ストア」がオープン
日本初の「Spilbar KYOTO」を併設
update: 2014/11/20
Zebra Japan(東京)が運営するデンマーク発の雑貨ストア「FLYING TIGER COPENHAGEN」(フライング タイガー コペンハーゲン)の4店舗目の路面店「FLYING TIGER COPENHAGEN 京都河原町ストア」(京都市中京区河原町通三条下ル大黒町)が11月20日、京都・河原町にオープン。本国・デンマークに次いで2店舗目、日本初の新業態のゲームバー「Spilbar KYOTO」(スピルバー 京都)を併設した複合型路面店舗だ。
立地特性を重視
「FLYING TIGER COPENHAGEN」は2年前の2012年7月、大阪・心斎橋のアメリカ村に日本1号店をオープンした。その後、ショッピングモールや郊外など異なる立地に出店を続け、現在は路面3店を含む11店を展開する。今回の京都河原町ストアで12店舗目を数える。北欧テイストのデザイン性が人気で、その後国内でも類似の業態がいくつか開発された。
様々な立地に出店してきた理由は、「日本市場の特性を学ぶため」(Zebra A/S、クリスチャン・マリエーガーCEO)だった。「日本の市場調査に1年間を費やした」(マリエーガーCEO)という。京都も重要視する立地だったというが、適切な場所が見つからなかった。今回出店のストアは河原町通りに面した好立地で、路面店舗が集積する三条通りから徒歩数分の距離。通りを隔てた真向かいには商業施設「mina 京都」がある。京都の店舗も実験店舗の意味合いがあると言い、「約半年の経過を分析したい」(同)。
新業態のゲームバー「Spilbar KYOTO」を京都に初めて出店した理由も、「幅広い人が集う土地柄を考慮した」(マリエーガーCEO)背景がある。京都河原町ストアは3フロア構造。1-2階が「FLYING TIGER COPENHAGEN」の店舗で約116坪。3階が「Spilbar KYOTO」で約44坪。オリジナルのホットドッグを提供するほか、常設の卓球台やテーブルサッカーなどをプレーし、交流を深めながら時間を過ごすことができる。
サザビーリーグとの関係も良好
日本のビジネス・パートナー、サザビーリーグとの関係も「良好だ。日本市場の事を色々、学んでいる」(マリエーガーCEO)という。
当初、700円前後を想定していた客単価も、客層や立地の違いで多少、差はあるが平均で1,000円を超えるようになった。日本市場を意識した商品も投入しているそうだが、売れ筋商材になったものを欧州でも販売するケースも増えているという。
「日本の顧客は我々が提案するユーモアやディテールのこだわりを理解してくれる。グローバルでは前年比50%増の成長率。国内も各店ともに満足のいく売り上げを確保している。しかし、店舗が増えている分、店頭スタッフの育成がなかなか追いついていないのが課題だ」(マリエーガーCEO)。
今後も立地を吟味しながら、出店を続ける方針だ。
(樋口尚平)