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ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン
クリスティン・エドマン 代表取締役社長 インタビュー
「メンズの認知度を高めたい」

update: 2015/09/07

── H&M EBISUBASHI MEN’S が日本初オープン──

「今後もメンズ業態の出店を模索したい」 と語るクリスティン・エドマン社長

「今後もメンズ業態の出店を模索したい」
と語るクリスティン・エドマン社長

ヘネス・アンド・マウリッツ・ジャパン(東京、クリスティン・エドマン社長)が9月5日、「H&M」のメンズ業態を大阪・心斎橋に日本初出店した。地上3階・地下1階の4フロア、約1,000㎡のスペースに、同ブランドのメンズアイテムをフルラインナップしている。メンズ専門店を展開する狙いと今後の方針について、同社のクリスティン・エドマン 代表取締役社長に聞いた。

アジアで好調な“メンズ”ビジネス

今回のメンズ業態「H&M EBISUBASHI MEN’S」の出店は、同社のメンズビジネスが好調な推移にあることが関係している。特にアジアが好調で、インバウンド客の多い大阪・心斎橋はファッションの発信地として重要な場所の1つだ。

「『H&M EBISUBASHI MEN’S』は男性客にも買いやすいショップを意識しました。フェースアウト(商品の正面を見せる陳列方法)を増やす、各フロアでテイストを変えるなどして、買い物しやすい環境が整ったと思います。地元の方はもちろん、インバウンドもターゲットにしています」

「H&M」は心斎橋地区において、異なる形態の店舗を複数出店するドミナント戦略を採っている。今回の新店の真向かいには、約1,000㎡のレディス専門ショップが出店しているし、数百m離れた長堀通り近くには、約3,000㎡の旗艦店舗を展開している。より顧客ニーズをきめ細かく取り込める体制が整った。

“スタイルアドバイザー”を日本初導入

コーディネートの充実も 視野に入れている

コーディネートの充実も
視野に入れている

サービス面では、日本で初めて“スタイルアドバイザー”を常駐させる。来店客の買い物をサポートするサービスで、予約制を採り、料金はかからない。国外店舗と同様、メンズだけのサービスだ。

「メンズファッションの方が、(様々なテイストを表現できる)多層階展開に向いているかも知れません。その分、色々アドバイスできる余地があると思います。男性は女性と異なり、買う頻度が少ない分、1回当たりの買い上げ点数が多くなるので、“スタイルアドバイザー”の存在が重要になってくるでしょう」

「『H&M』に対し、(コーディネートをアドバイスするということを)顧客がそこまで期待されていないと思いますが、ニーズはあると思う。そのために、カスタマーサービスを充実する点からも“スタイルアドバイザー”を提案していきたい。女性の方にも利用していただければ…。すべてのメンズのスタイリングが揃う店だということを伝えていきたいと思います」

小型のショップ展開も検討中

今後もこうしたメンズ専門業態ショップの出店を模索していくという。メーンは既存店のようなメンズ・レディス複合型だが、「H&M EBISUBASHI MEN’S」のような小型店の出店も検討中だ。

「まずは既存の大型のメンズ・レディスが揃ったショップを出店していくことがメーンになります。『H&M』にメンズがある、ということの認知がまだ低いので、どんどん認知度が上がって行けば、メンズ専門店の出店も進むのではないかと思います」

出店の余地もまだまだあると考えている。メーンの業態である「H&M」に加え、「MONKI」(モンキ)や「WEEKDAY」(ウィークデイ)、「COS」(コス)といった別業態の展開も視野に入れている。

「(昨年秋、東京に開業した)『COS』はすごく好調です。広告を打っていないのですが、口コミで人気が広がっています。近々、2号店、3号店を出したいと考えています。(今回のメンズショップのような)小型の店舗も検討対象でしょう。グローバルでは4,000-5,000㎡規模の出店が続いていますが、都市部では日本のように小型の物件が少ない。日本市場ではこうした比較的小振りのショップをトライアルできる環境にあります」                                   

(樋口尚平)

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