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島精機製作所のトータルファッションシステム
今秋、3つの新製品・サービスをリリース

《企業レポート》

 株式会社島精機製作所 代表取締役社長 島 三博 氏

株式会社島精機製作所
代表取締役社長
島 三博 氏

島精機製作所が今秋から、同社が差別化商材に位置付ける「トータルファッションシステム」の新製品・サービスをリリースする。7月29日、メディア向けのオンライン説明会でその詳細を公表した。来月(8月)以降、順次、新製品・サービスのオンラインによる説明会を開催する計画だ。

顧客からの問い合わせが増加中

今回、新たに提案する新製品・サービスは大きく3つ。1つは、アパレルの完成品を画面でシミュレーションできるシステム「SDS-ONE APEX Fiz」。2つ目は、世界の糸情報を検索することができる「yarnbank」。3つ目は、「SDS-ONE APEX」シリーズ用の“eラーニング”システム「SHIMANAVI」だ。

「SDS-ONE APEX Fiz」は、製品サンプルを作らなくても完成品に近い風合いや色目が画面上でバーチャルに確認できるシステム。業務の内容や形態により、5つの種類から選ぶことができる。従来の「SDS-ONE APEX」シリーズ同様に、企画・デザインから配色の検討、現物に近いファブリックのシミュレーション、3Dのバーチャルサンプリングまでを網羅する。

中でも「Design-Knit(デザイン・ニット)」のソフトは同社最大の強み。横編機で培ったニット製品に関するノウハウを盛り込んだ。「yarnbank」と連携し、様々な種類の糸でシミュレーションすることも可能だ。「yarnbank」に参画する糸メーカーも新しい販促の機会になるというメリットがある。

3つ目の“eラーニング”システム「SHIMANAVI」は、顧客の都合に合ったタイミングで講習が受けられる。テレワークなど、“ニューノーマル”が意識されている昨今の情勢を考慮したサービスだ。オンラインのトレーニング・サービスの提供は初めて。「FAQ」=よくある質問への回答も用意している。

同社が今回の新製品のニュースリリースを公表したのは7月6日だったが、すでに顧客からの問い合わせが多数、集まっているという。来月からスタートするウェビナーを含め、1つ1つ丁寧に対応していく構えだ。

肝は“バーチャル・サンプル”

オンライン説明会で同社の島三博 代表取締役社長は、「(コロナ禍の影響で)産業構造の見直しが待ったなしの状況になっている。こういう情勢が、我々のトータルファッションシステムを受け入れてもらえる環境(の整備)を後押ししている」と語った。

アパレル市場は供給過多が慢性化していると分析。コロナ禍でさらにその傾向が強くなると考えている。「ロスの軽減、リードタイムの短縮が大きなテーマだろう。サンプル重視の風潮が強かったアパレル業界だが、これからは(自社のシステムの利点を活用できる)“バーチャル・サンプル”が肝になる」(島 社長)と期待を寄せる。

オンラインの展示説明会は米国を皮切りに順次、開催していく計画。世界でフォローできている地域を中心に、顧客への提案を進める構えだ。アパレルがメーンになるが、インテリア業界など新規分野への拡大も視野に入れている。                                 

(樋口尚平)

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