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東洋紡STCのニットビジネス
新規アイテムでニーズが増加傾向に

スポーツ由来の機能性を備えた タウンユース需要にも期待感 (2020年春夏展より)

スポーツ由来の機能性を備えた
タウンユース需要にも期待感
(2020年春夏展より)

東洋紡STCのニットビジネスにおいて、ユニフォームやビジネスシーンなど新規アイテムでニーズが増加している。布帛主体の分野においても、ニットの素材や編機の開発が進んだことで、採用される事例が増えているようだ。

着こなしのトレンド変化が後押し

同社のニット部隊は、アスレチック(競技)分野のスポーツウエア向けや、ワーキングのユニフォーム、ビジネスシーン向けのシャツ地、レディスを主体としたインナーなどが主な取り扱い分野だ。かねてニット製品が多かったのは、スポーツやインナーの分野だった。長らく、ユニフォームやビジネス向け商材は布帛が主体だったが、最近ではニット製品も徐々に増えつつある。ニットはストレッチ性があり着やすいというメリットがあるが、その半面、ハリコシがないなど改善すべき点もあった。

布帛主流だったアイテムへ本格的にニットが浸透していったのは、「クールビズ」以降。同社ではニットシャツ地「Zシャツ®」を2001年に上市したが、当時はまだ割高だった。その後、インドネシアの向上で一貫生産できるようになり、価格と品質が安定していった。当初はシングルニットの28ゲージで、見た目がカジュアルだった。ここ数年は、36ゲージのニットを生産できるようになり、フォーマル向けの供給も可能になってきた。現在では「Zシャツ」は、ビジネスシャツの分野において定番素材になっている。

ユニフォーム分野では、特に「白衣」において、看護師向けのパンツスタイルの普及に伴い、動きやすいニット生地の重要が高まった。ワーキングでもニットのニーズは徐々に高まっているが、丸編みよりも経編が求められているようだ。

スポーツから派生したタウンユースにも期待

主力の1つ、スポーツ分野では、ニットは幅広く採用されてきた。純競技シーンでは、ポリエステル素材を主体に、トレーニングウエア関連が定番になっている。スポーツ分野では、ポリエステルを改質しストレッチ性を持たせた「テクニスタ®48」は着圧が緩めで、“コンプレッションインナー”のバリエーションを広げている。そのほか、スポーツとカジュアルを融合したいわゆる“アスレジャー”向けのカジュアルユースのニットは増加傾向にあるようだ。

アパレル全体が、布帛から「ニットに移りつつあることは確かだろう」(東洋紡STC 技術開発部 開発グループ、御家隆昌マネジャー)と分析するが、目立った大きな変化はまだ見られないという。今期もスポーツや学販、ユニフォームを強化するほか、スポーツ由来の機能性を伴った──アスレジャー的なカジュアルウエアの開拓も進める。                                 

(樋口尚平)

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