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インディテックス、2019年1月期 第2四半期
全業態が健闘、増収・増益を達成

update: 2018/09/25

《財務分析レポート》

2019年1月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

2019年1月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

「Zara」などファッションSPA業態を展開するINDITEX(インディテックス)社の2019年1月期第2四半期(2-7月)の連結決算は、全業態で健闘し、増収・増益を達成した。主力業態の「Zara」(ザラ)が堅調な推移で、けん引役になった。規模は小さいが、「Pull&Bear」(プルアンドベア)が2ケタの増収だった。

利益率の伸びが鈍化

連結売上高は120億2,500万ユーロ(約1兆5,632億5,000万円、1ユーロ=130円で換算)、3.0%増と堅調な推移だった。売上高総利益率(粗利率)は56.7%(0.3ポイント増)と微増した。販管費率も37.1%(0.3ポイント増)と微増だった。

営業利益(EBIT=税引前利払前利益)は17億8,400万ユーロ(約2,319億2,000万円、同)、2.3%増と堅調な推移だった。税引前利益は18億2,300万ユーロ(約2,369億9,000万円、同)、3.4%増。四半期利益は14億900万ユーロ(約1,831億7,000万円、同)、3.1%増と堅調な推移だった。前期に引き続いて増益を達成したが、前年より利益率の伸びが鈍化している。

財務関連の数値に大きな変化は見られない。商品回転率は3.8回転で前年同期と変わらず。粗利率の微増により、交差比率が微増した。資本回転率もほぼ前年並みだった。自己資本比率が増加し、D/Eレシオが微減した。手元流動性比率が3.1月あり、資金は潤沢である(表1を参照)。

「Zara」業態がけん引役に

2019年1月期 第2四半期 業態別売上高(表2)

2019年1月期 第2四半期 業態別売上高(表2)

業態別の売上高では、主力の「Zara」が79億1,000万ユーロ(約1兆283億円、同)、2.2%増と堅調な推移だった。連結売上高の65.8%を「Zara」業態が占めている。2番目に売上規模が大きいのは「Bershka」(ベルシュカ)で、10億4,500万ユーロ(約1,358億5,000万円、同)、2.9%増。「Pull&Bear」が2ケタの増収を達成した。「Stradivarius」(ストラディバリウス)は6億9,000万ユーロ(約897億円、同)、3.9%増と堅調に推移した(表2を参照)。

連結売上高の44%を「Europe ex-Spain」(スペインを除く欧州)が占めている。「Asia & RoW」(アジア及びその他地域)が25%、「Spain」(スペイン)が16%、「Americas」(米州)が15%だった。

期末の店舗数は、「Zara」が2,109店(9減)、「Bershka」が1,093店(5減)、「Stradivarius」が1,007店(10減)、「Zara Home」が593店(3増)。全社では計7,422店(53減、いずれも期首との比較)と減少した。2018年秋冬の商材は好調だという。下期(8-1月)の売上高は4-6%の増収を見込んでいる。

(樋口尚平)

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