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財務分析レポート
L BRANDS,Inc. 2019年1月期 第2四半期
増収するも、粗利減や経費増で減益に

update: 2018/09/10

《財務分析レポート》

L BRANDS,INC. 2019年1月期 第2四半期 財務数値一覧(表1)

L BRANDS,INC. 2019年1月期
第2四半期 財務数値一覧(表1)

「ヴィクトリアズシークレット」などを手掛けるL BRANDS,Inc.(エルブランズ社)の2019年1月期第2四半期(2-7月)連結決算は、増収を達成するも売上高総利益率(粗利率)の減少、販管費率の増加などが影響し、減益となった。バス・ボディ関連商材を扱う「Bath & Body Works」が好調に推移した。「Victoria’s Secret」も堅調な推移だった。

「Bath & Body Works」が好調な推移

連結売上高は56億900万米ドル(約6,225億9,900万円、1米ドル=111円で換算)、8.1%増と堅調な推移だった。粗利率が35.7%(1.5ポイント減)と低下したほか、販管費率の増加もあり、利益が減少した。営業利益は3億8,200万米ドル(約424億200万円、同)、25.1%減と減益に至った。税引前利益は1億8,700万米ドル(約207億5,700万円、同)、44.2%減だった(表1を参照)。

L BRANDS,INC. 2019年1月期 第2四半期 ブランド別売上高(表2)

L BRANDS,INC. 2019年1月期
第2四半期 ブランド別売上高(表2)

主力ブランドでレディスインナーの「Victoria’s Secret」(ヴィクトリアズシークレット)の売上高は33億1,400万米ドル(約3,678億5,400万円、同)、4.2%増。在庫整理の為にプロモーション活動を増やした影響もあり、当初予測より低調な推移だった。店舗減の影響もあった。デジタルの売り上げは22%増と2ケタの増収だった(表2を参照)。

「Bath & Body Works」の売上高は17億2,400万米ドル(約1,913億6,400万円、同)、12.1%増と好調に推移し、過去最高を記録した。店舗数も増加したこともあり、好調な売り上げだった。

期末の店舗数は、「Victoria’s Secret」が1,165店(1増、6減)。「Bath & Body Works」が1,703店(22増、13減)だった。「Victoria’s Secret Beauty and Accessories」は28点(1減)、「Victoria’s Secret China」は10店(3増)だった。

財務面では、自己資本がマイナスになっている。手元流動性資金も減少しており、同比率も低下している。長期借入金が57億1,100万米ドル(約6,339億2,100万円、同)あり、この削減が当面の課題の1つだろう。

(樋口尚平)

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