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財務分析レポート
主要ジーンズカジュアル小売店3社、四半期決算まとめ
ライトオン、マックハウスが健闘

update: 2016/01/18

主要ジーンズカジュアル小売店3社、 四半期決算まとめ

主要ジーンズカジュアル小売店3社、
四半期決算まとめ

主要ジーンズカジュアル小売店3社(ライトオン、マックハウス、ジーンズメイト)の四半期決算が出揃った。ライトオンは第1四半期(9-11月)、マックハウスおよびジーンズメイトは第3四半期(3-11月)である。比較的気温の高かった秋冬商戦をうまく乗り切ったライトオン、マックハウスが健闘した。

ライトオン、2016年度は好調なスタート

ライトオンは2016年度の第1四半期で増収増益を達成、売り上げが2ケタ増と好調なスタートを切った。立ち上がりの秋物商材が好調に推移した。強みのナショナルブランドを充実させたほか、プライベートブランドでは機能製品や高品質製品が支持を集めた。

売上高総利益率(粗利率)が1.6ポイント減少したが、販売管理費率が4.8ポイント減と改善した効果で増収を達成した。期中に6店舗(退店1)を新たにオープンし、期末の店舗数は521店に拡大した。通期見通しは修正していない。

マックハウスも増収増益を達成した。既存店売り上げの底上げを重点課題として取り組んできた効果が表れた。客数・客単価アップ策として、実需品のインナーレッグウエアの強化、レインやシューズ関連、低価格品に力を入れた。ビジネスユースを視野にジャケットの展開を始めたが、買上げ点数の増加に貢献した。粗利率は0.1ポイント改善。利益面も軒並み増益を達成した(四半期純利益は黒字回復)。

既存店ベースの売上高は5.2%増と健闘したほか、客数が3.9%増、客単価が1.3%増と強化策が実った形だ。期末の店舗数は出店8店、退店31店で457店(25店減)に減少した。こうした中で既存店ベースをクリアした点は大きなプラス要因だ。商品別では、メンズが微減、レディスのボトムスが微増した。

ジーンズメイトは苦戦が続いている。機能商材は健闘したが、ベーシックタイプの5ポケットパンツやシャツ類が前年を下回る推移だった。また、暖冬の影響でアウターやマフラーなど防寒アイテムも苦戦した。期末の店舗数は、出店5店、退店2店で、100店舗。

また、固定資産の減損処理を実施したことによる特別損失1億4,500万円を計上した影響で、通期の業績見通しを下方修正した。当初は利益を確保できる計画だったが、損失計上に変更した。粗利率の向上あるいは販管費率の削減が急務だ。

(樋口尚平)

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