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グンゼ ウエアラブルシステムを公表
「第2回ウェアラブルEXPO」に出展

update: 2016/01/12

グンゼのウエアラブルシステム。 胸部分に付けられたセンサーで、 生体の動きを計測する

グンゼのウエアラブルシステム。
胸部分に付けられたセンサーで、
生体の動きを計測する

グンゼは1月13日から東京ビッグサイトで開催される「第2回ウェアラブルEXPO」へ、日本電気(NEC)の技術協力で開発したウエアラブルシステムを出展する。同社製の肌着にNECの生体計測機器を組み込んで、身体の傾きなど変化を測定することができる。

日常使いを想定

身体の動きを検知する機能性繊維を張り巡らしている

身体の動きを検知する機能性繊維を張り巡らしている

同社は中期経営計画「CAN20」の中で、社内の技術を組み合わせて新規事業を創出する取り組み「クロスファンクショナルアプローチ」(CFA)活動の推進を謳っている。今回のウエアラブルシステムの提案もその一環だ。発明家の名前を採って、「エジソンプロジェクト」と命名された取り組みで、新規事業の創造を目指す。

高機能テキスタイル分野に該当する今回の取り組み。NECの技術協力で開発したウエアは、猫背などの姿勢変化・心拍数・消費カロリーなどをリアルタイムで計測し、データとして蓄積できる機能を搭載した。導電性繊維をグンゼのニット技術でインナーに加工。無線通信のブルートゥースでスマートフォンにデータを送信し、手軽に管理することができる。

このウエアの特徴は、商品提供で終わらない点だ。グループ会社にフィットネスクラブを管理・運営するグンゼスポーツを有する同社。このグンゼスポーツの現場でウエアラブルシステムを試験運用することで、より正確なデータ収集や解析の精度を高めることができる。そのほか、グンゼスポーツの顧客へ向けたサービスの一環として位置付けることも視野に入れており、商品のハードとサービスのソフト両面のビジネス拡大を計画している。

将来的には、肌着専業メーカーの強みを活かし、市場規模の大きい日常使いでのビジネス確立を目指している。「今年後半から来年(2017年)前半をめどに製品化を目指す」(永井義之 エジソンプロジェクト グループ長)構えだ。

中計最終年度の2020年度には、「エジソンプロジェクト」で50億円の売上目標を立てている。「ウエアラブルシステムだけで、50億円の半分くらいを確保したい」(及川克彦 執行役員研究開発部長)と抱負を語っている。

(樋口尚平)

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