alt.203 阿部博行 代表取締役社長
アパレルメーカーのバックヤードをサポート
update: 2016/01/07
ジーンズカジュアルブランドを展開するアパレル企業、RNAの立ち上げから代表取締役社長として参画し、ジーンズを主体にしたトータルカジュアルを確立した阿部博行氏。約30年間、同社の陣頭指揮を執ってきたが、次のステージに移行するため昨年7月、RNAを退社した。新規ビジネスに寄せる思いや昨今の業界に対する見識について、話を聞いた。
デニム・カジュアル主体にハードとソフト両面を伝える
alt.203の阿部博行 代表取締役社長は、タカヤ商事とのジョイントベンチャーとして1984年10月、株式会社RNAの設立と同時に同社の社長に就任。以後、ボトムスのジーンズアイテムを軸にしたトータルカジュアルブランドの開発、拡販に力を入れてきた。
現在では、ジーンズを軸にしたトータルコーディネートブランドは珍しくなくなったが、当時は単品としてのジーンズが主体で、トータル提案のジーンズカジュアルは国内で充分に確立されていない状態だった。
新しいビジネスの立ち上げに移行した理由について阿部氏は、「RNAで(トータル提案という)ジーンズカジュアル提案をやり切った」という思いが強まったためと説明する。アパレルメーカーを対象に、「(強みにする)レディスパンツのパターンやカルチャーとしてのジーンズの背景、企画の詳細やブランドの立ち上げなど、“現場を教える”」ビジネスをスタートする。
レディスのジーンズカジュアルを主体に現場で培ってきたノウハウを活かし、アパレルメーカーの企画やブランド展開をアドバイスする新規ビジネスを展開する阿部氏。商品企画というハードと、歴史・カルチャーというソフトの両面を伝え、新しい価値観を提供する。
(樋口尚平)