ワールド、12年3月期第2四半期財務諸表
増収増益を達成
update: 2011/11/01
ワールドの2012年3月期第2四半期(連結)は売上高1503億6600万円(1.8%増)、経常利益22億8900万円(5.6%増)の増収増益を達成した。営業利益はバーゲン販売が増えた影響で売上総利益が減少し、31億4300万円(5.9%減)と減益になった。
ストア業態がけん引役に
品目別では服飾装身具を除き、増収を達成した。婦人服が918億6100万円(2.6%増)、紳士服が150億4700万円(4.5%増)、子供服が62億4000万円(4.6%増)。服飾装身具は334億2800万円(1.9%減)だった。
ブランド別では、「グローブ」(12.4%増)、「アナトリエ」(12.8%増)、「インディヴィ」(1.8%増)などが増収に貢献した。「サンカンシオン」(2.9%減)は「商品企画力が高まった」(寺井秀藏社長)ものの客層が狭まり、またキッズの構成比が高いため、売り上げが伸び悩んだ。
業態別では、「フラクサス」(14.1%増)や「シューラルー」(17.3%増)、「オペークドットクリップ」(60.6%増)などの「ストア業態」が伸びている。下期も「ストア業態を中心に伸びる」(寺井社長)と予測する。通期では増収の見通しを立てている。
流動性指標が低下
財務諸指標は、効率性指標において商品回転率が微減、交差比率が減少しているが、高水準を維持している。その半面、流動性指標がやや低調。有利子負債の影響でD/Eレシオが2.2倍と高い値になっている。
(ファッションライター 樋口尚平)