JR大阪三越伊勢丹とファッションビル「ルクア」がオープン
激化する梅田商業施設間の競合
update: 2011/05/01

JR大阪駅のノースゲートビル内に、5月4日、JR大阪三越伊勢丹とファッションビル「ルクア」がオープンした。JR大阪三越伊勢丹は売り場面積が約5万平方メートルで初年度売り上げ目標が550億円。ファッションビル「ルクア」は店舗面積が2万平方メートルで初年度売り上げ目標が250億円となる。
JR大阪三越伊勢丹のブランドラインナップは目新しい物はないが、ブランドごとの壁を取り払って商品別に自主編集売り場を作ることで、逆に目新しさとまとまりを感じさせる。とくに1階から5階までの婦人服・化粧品関連と、6階の特選ゾーンと宝飾は30歳代~60歳代以上の年配層に向けて、重厚な内装と自主編集的な売り場作りでアピールする。ヤングを意識した地下1階のイセタンガールはややパワー不足と映る。また8階・9階のメンズは8階がオンスタイル、9階がオフスタイルを提案し、40歳代以上の男性に向けたライフスタイルを表現する。
一方、ファッションビル「ルクア」は「アーバンリサーチストア」「ビームス」「トップショップ/トップマン」「ディーゼル」「トゥモローランド」「ル ドーム エディフィス」「ジャーナルスタンダード」「アメリカンラグシー」「ルシェルブルー」など旬のブランドが多数入店するものの、仕様自体は従来型のテナントごとに区切るという手法を採る。地下1階~地上3階、5階、7階でJR大阪三越伊勢丹と連結している。全国初出店ブランドは24、関西初出店ブランドは40にのぼる。
「アーバンリサーチストア」は心斎橋店に続く2店目で、広さは200坪内外。アーバンリサーチが展開する「アーバンリサーチ」「アーバンリサーチドアーズ」「アーバンリサーチロッソ」「KBF」の全ブランドがそろう複合店。同社の竹村幸造社長は「不特定多数のお客様が来られる場所には今後も『アーバンリサーチストア』という複合業態を出店したい」という。
また「トップショップ/トップマン」はイギリスのストリートブランドで国内5店目、関西初出店となる。
「ビームス」はこれまでHEPファイブに入店していたが、こちらを「ビームス ストリート」とし、オンスタイルと上品なカジュアルスタイルをルクアに集め、ルクア店が梅田旗艦店となる。
梅田地区の商業施設間の競合は激化する一方であり、4月19日に大丸梅田店の増床グランドオープンがあり、4月29日に「ヌー茶屋町プラス」がオープン。今回のJR大阪三越伊勢丹とルクアに加えて、来年には阪急百貨店第2期棟がオープンする。
(ファッションライター 南充浩)

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