イオン グループ
今秋開業の「イオンモール四条畷」の概要を発表
40代女性へ新コンセプトゾーン「Re COLLECT」を初展開
update: 2015/09/08
イオン グループのイオンモールおよびイオンリテールは9月7日会見を開き、今年秋に開業予定の郊外型ショッピングモール「イオンモール四条畷」(大阪府四条畷市)の概要を発表した。売場面積に相当する総賃貸面積は約7万5,000㎡で、40代女性へ向けたファッションの新コンセプトゾーン「Re COLLECT」(リ コレクト)を初展開する。
様々な試みを盛り込んだ売り場編集
「イオンモール四条畷」は10月23日にオープンする。延べ床面積が約15万3,500㎡、総賃貸面積の約7万5,000㎡はイオンモールの中でも大型の部類に入る。3本の主要な幹線道路に囲まれた場所にあり、アクセス環境は非常にいい。基本商圏は車で20分圏内の約40万世帯、およそ106万人。初年度の売上目標は非公表だ。
同モールは近畿地区で32カ所目、大阪府下では10カ所目の出店。核テナントはイオンリテールが展開する「イオンスタイル」。中央に専門店街(約200店舗)を置き、両端にアンカーテナントを配した“2核1モール”型のショッピングモールだ。モール長は約300mある。地上4階の構造で、4階フロアにはシネマコンプレックス「イオンシネマ」が展開する。
専門店街の大きな特徴の1つが、40代女性へ向けたファッションの新コンセプトゾーン「Re COLLECT」(リ コレクト)だろう。同モール向けに開発された“コンセプトゾーン”で、売り場面積は約4,000㎡。新業態の7店を含む計12のショップで構成する。「Re COLLECT」は「新業態ではなく新コンセプトゾーン。『イオンモール四条畷』用に開発された」(イオンモール四条畷、鈴木秀一 ゼネラルマネージャー)限定コーナーだ。
同モールの基本商圏は、全国平均よりも40代が多いことから、40代女性をメーンターゲットにしたコンセプトゾーンを構築するに至った。原則、アパレルは置かず、服飾雑貨やライフスタイル雑貨、コスメなどを集積している。また、戦略ターゲットとして、40代女性の母親世代──60-70代の取り込みも視野に入れている。
出店テナントと共同開発
「Re COLLECT」は出店テナントと共同で開発した売り場だ。「吸引力のある新しいサブ核を作ることが目的」(鈴木 マネージャー)だった。基本、SPA(製造小売り)はなく、卸業態企業に協力を求めた。これは「仕入れ業態の方が、顧客の声をすぐ品揃えに反映できる」(同)と判断したためだ。
新業態は靴の「MoNA」(モナ)、服飾雑貨の「Arch&Coach Goods」(アーチアンドコーチ グッズ)、カバンの「MAISON de SAC’S BAR」(メゾン ド サックス バー)など。カフェや「ワコール」ショップも出店する。現段階で「Re COLLECT」を、既存のモールへ水平展開する計画はないという。トライアルの側面も強く、同モールとしても挑戦の売場だ。
アパレル関連テナントでは、「H&M」「ZARA」「OLD NAVY」「American Eagle Outfitters」「ユニクロ」が、計約6,500㎡の規模で出店する。また、アンカーテナントの1つとして、スポーツ量販店の「スポーツオーソリティ」が出店する。また、イオンリテールが展開する「イオンスタイル四条畷」は3層構造。1階を食品関連、2階をファッションと雑貨、3階を子供とインテリアで構成する。
イオンモールの藤木光広 取締役 営業本部長は、「既存施設ではメーンの客層が大体30-35%の比率になる。『イオンモール四条畷』でも、メーン顧客の40代を同程度の比率まで確保してきたい」と抱負を語った。
(樋口尚平)