近鉄百貨店
あべのハルカス近鉄本店4階「ジーンズスタイル」
NBとインポートが相乗効果、ミセス層を取り込む
update: 2015/01/21
近鉄百貨店「あべのハルカス近鉄本店」4階の「ジーンズスタイル」売り場はナショナルブランド(NB)とインポートの相乗効果で40代以上のミセス層を幅広く取り込んでいる。通期(2015年2月期)も前年比をクリアする見通しだ。
40代以上の女性を中心に、トップスや雑貨など幅広い商材を提案する。売り場は「インポートジーンズと、トップスや雑貨類などのカジュアルアイテムで構成する」(近鉄百貨店本店婦人服第二部婦人マート・インナー・フォーマル商品課、菊岡温子アシスタントバイヤー=スタイルギャラリー スーツミックス・婦人ジーンズ担当)。
インポートジーンズは40代が中心。NBは40代以上のミセス層がメーンターゲットで、常時、トータル20ブランドを展開する。インポートとNBの相乗効果で、ミセスの幅広い層を取り込んでいる。売れ筋のテイストはきれい目で、NBがカジュアル寄り、インポートはファッション性が色濃くなる。
NBは「リーバイス」「ブラッパーズ」「スウィートキャメル」の3ブランドが主力で、インポートでは「AG」「レッドカード」「ヤヌーク」が中心だ。NBとインポートの売上比率は半分ずつ。「リプレイ」がトータル展開するほか、「ローズバッド」はトップスなどのセレクト品、「タトラス」のダウンジャケットも展開する。ブランドミックスが特徴だ。
ジーンズの展開価格は、NBが1万円前半-2万円未満、インポートが1万4000-3万2000円。売れ筋はスニーカーがトレンドのため、ロールアップできる細身のボーイフレンドがメーン。NBでは、裏起毛などの機能性が支持を集めている。加工はワンウオッシュ系のきれい目が主流で、あまり色落ちしていないものだ。
今後もトータルなジーンズ提案を継続する。ジーンズでは、15年春夏のトレンド予想にあるクラッシュ系を扱う予定。展開ブランド数は維持しつつ、トップスや雑貨の新しいブランドをセレクトするという。
(樋口尚平)