島精機製作所が東京で個展開催
update: 2011/01/01

画面を見ながらデモンストレーション
島精機製作所は、1月18、19日の2日間、東京・千代田区の科学技術館で個展を開いた。今回は、裁断機とデザインシステムを主に幅広い業種の顧客に向けてのプレゼンテーションとなった。
P-CAMシリーズの積層式自動裁断機(NC裁断機)「P-CAM1620」の大きな特長は、使いやすい裁断幅1600ミリ、生地厚20ミリというこれまでにないコンパクト化を実現した機能だ。消費電力が従来の半分という省エネによる高いコストパフォーマンスも魅力。さらに、刃幅自動測定機能や二度切り防止機能、マーキングピッチ0ミリによるスリット裁断などを対応した最新鋭の機能を搭載している。そして、新しい自動研磨技術によってナイフ本来の切れ味・寿命も向上。裁断後にサイズ別やパーツ別の仕分けが容易にできるよう、ペンによるサイズやパーツ名の描画も可能だという。
もうひとつは、一枚裁ち自動革裁断機「P-CAM160L」。本生産はもちろん、サンプル裁断・別注・期近/期中/追加注文など短納期生産にもパワーを発揮。スキャニングカメラを使用し、本革特有のキズをチェックした色テープを検出することでランク判別が可能という特長もある。自動車業界から家具、バッグ、靴、革小物など革製品全般の生産に最適な自動裁断機といえる。
また、アパレルデザインワークステーションの「SDS-ONE APEX」では、オールインワンのデザインシステムを使い、顧客の実務内容に合わせた具体的かつ実践的なワークフローを提案した。新たな取り組みでは、タオルのパイル地専用のソフトを企画ツールとして提案。会場内では図案をもとにしたパイルシミュレーションを行い、プリント加工やマッピング、刺しゅう、後加工など多彩なデザインワークをアピールしていた。
(有限会社ビジョンクエスト・田中千賀子)