ペガサスミシン
創業100周年記念祝賀会を開催
取引先など関係者およそ200人が出席
update: 2014/03/10
工業用ミシンの製造・販売を手掛けるペガサスミシン製造株式会社の創業100周年記念祝賀会が3月7日、大阪市内のホテルで開催され、取引先や同社のOBなどの関係者およそ200人が出席した。冒頭、挨拶に立った清水盛明代表取締役社長は、過去100年の歩みを振り返るとともに、これからの100年へ臨むに当たり、国内回帰も視野に入れた抱負を語った。
同社の歴史は1914年1月、創業者の美馬嘉蔵氏が前身の「美馬ミシン商会」を設立した時に始まる。1935年に嘉蔵氏の後を継いだ中興の祖、美馬隆一氏が業容を拡大。1959年3月には、現在のペガサスミシン製造が設立された。1966年には、ドイツのパフ社、米国のウィルコックス&ギブス社の間で技術・販売における相互援助契約を締結し、世界市場へ本格的に進出し始めた。1985年には中国へ合弁工場を設立。2008年にはベトナムにも生産拠点を設立した。
2006年2月には東証二部へ、07年3月には東証一部へ上場。現在では、世界約70カ国、約200社の代理店を通じた販売拠点を展開するまでになった。
祝賀会の挨拶で清水盛明社長は、同社が100周年を迎えることができた要因として、「取引先の支援、社員の存在、幸運」の3つを挙げた。また、1964年に当時世界トップのミシンメーカーと競った性能試験にクリアしたこと、前出のパフ社・ウィルコックス&ギブス社と相互援助契約を交わし海外販売の基礎ができたこと、さらに中国進出と東証上場が後押しになったと説明した。
次の新しい100年について清水社長は、厳しい環境の中においても、「製品、品質、サービス、3つの差別化を目指すことで困難を克服できると信じている」と指摘。また生産拠点について、「国内回帰も視野に入れている」と決意を語った。
■ペガサスミシン100周年記念サイト
http://www.pegasus.co.jp/100th/
(樋口 尚平)