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財務分析レポート
ユナイテッドアローズ、2016年3月期 第2四半期
店頭売りが堅調、増収増益に

update: 2015/11/16

ユナイテッドアローズ、 2016年3月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ユナイテッドアローズ、
2016年3月期 第2四半期 財務諸表(表1)

ユナイテッドアローズの2016年3月期 第2四半期決算は、店頭売りが堅調に推移し、増収増益を達成した。売り上げ、利益ともに計画値を上回った。主力の「ユナイテッドアローズ」業態がほぼ前年並みと堅調。規模は小さいが、ネット販売が2ケタ増と順調に成長している。

売り上げ、利益ともに計画値を上回る

売上高総利益率(粗利率)は、51.0%(1.7ポイント減)とやや減少したが、これは主にユナイテッドアローズの過去の在庫消化を促進したこと、価格や品揃えを見直したことによる影響だ。販売管理費率は、増収に伴う固定比率の減少により1.5ポイント削減された。粗利率は下がったが、販管費率減の効果により増益を達成した。

チャネル別では、ネット通販が68億9,500万円(15.0%増)と2ケタの増収だった。全体の売り上げに占める比率はまだ低いが、成長率の高い部門である。事業別では、既存店ベースで「ユナイテッドアローズ」が2.1%増(ネット販売含む)と堅調。「グリーンレーベルリラクシング」が4.4%増(同)と健闘した。S.B.U.(スモールビジネスユニット)は全般的に苦戦したが、「ジュエルチェンジズ」「ボワソンショコラ」「ステーションストア」は順調な推移だった。

ユナイテッドアローズ、 2016年3月期 第2四半期 事業別売上高(表2)

ユナイテッドアローズ、
2016年3月期 第2四半期 事業別売上高(表2)

期末の店舗数は253店(出店16、退店5)。通期では260店舗を計画している。グループ会社の状況は、「フェリージ」ブランドを展開するフィーゴが売上高14億円(12%減)で、減収減益。コーエンは売上高45億円(12%増)で、増収増益を達成した。ユナイテッドアローズ台湾は計画通りの推移だった。

財務面では、棚卸資産(在庫)の圧縮が順調に進んでいる。商品回転率は0.2ポイント増の2.6とやや改善した。交差比率は粗利率の減少でやや低下したが、前年同期と比べると6.1ポイント改善している。

通期の業績見通しに修正はない。連結売上高1,414億100万円(7.9%増)、経常利益116億6,900万円(1.1%増)の増収増益を計画している。

(樋口尚平)

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