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世界のテキスタイルビジネスがフランクフルトで 再開:テクテキスタイル、テックスプロセス、ハイム テキスタイル・サマースペシャルが成功裏に閉幕
update: 2022/07/06
2022 年 6 月 21 日(火)-24 日(金)、ドイツ・フランクフルト国際見本市会場にて、 産業用繊維と不織布に関する国際専門見本市「テクテキスタイル」、縫製機器および 関連加工技術の国際専門見本市「テックスプロセス」、そして一度限りの夏の開催とな るホームテキスタイル・コントラクトテキスタイルの国際見本市「ハイムテキスタイル・ サマースペシャル」が同時開催されました。 これら 3 見本市には 2,300 社が出展、世界 117 カ国・地域から約 63,000 名が来場 し、テキスタイルビジネスの再スタートが切られました。来場者数は欧州諸国に加え、 パキスタン、インド、韓国、米国が上位を占め、渡航制限が継続されているにも関わら ず、パンデミック前と変わらぬ国際性溢れる雰囲気のなか、各出展ブースでは商談や 受発注が活発に行われました。来場者の満足度も、3 見本市で平均 91%と高評価で、 新規・既存顧客との対面による活発な商談や世界規模での交流など、3 見本市が同 時開催されるという一度限りの機会を活かし、期待感やエネルギーが感じられる開催 となりました。 メッセフランクフルト取締役のデトレフ・ブラウンは、「世界のテキスタイル業界関係者 がフランクフルトに集結し、国際的な出会いと新規取引の機会がようやく戻ってきまし た。メッセフランクフルトグループは、世界中で 60 ものテキスタイル見本市の開催を通 じ未来に向けて前向きに取り組んでおり、同時に、世界的な課題に対して、国連パー トナーシップ事務所(UNOP)と協力し、Conscious Fashion& Lifestyle Network など の国際的なパートナーシップを今後も拡大していきます」とコメントしています。
■多様な製品とサービスに魅了されたテクテキスタイルとテックスプロセス
テクテキスタイルおよびテックスプロセスでは、出展者製品を通じて、サステナブルな 素材と加工技術、自動化・デジタルプロセス、イノベーションや先進的な新開発が紹介 されました。また、さまざまな情報やインスピレーションを発信する「テクテキスタイルフ ォーラム」および「テックスプロセス・フォーラム」などの併催イベントも開催されました。 テクテキスタイル 2022 では、12 の応用分野と 11 の製品グループから構成される出 展者が、過去 3 年間にわたり蓄積した新製品や製品の進化を発表し、来場者の多様 なニーズに応えました。 テックスプロセスの出展者も、この機会を活かして新製品を世界に発表しました。 先進的な取り組みには、「テックスプロセス賞」や「テクテキスタイル・イノベーション賞」 といったアワードが授与されました。 また、本開催においても、先進的でサステナブルな繊維、糸、生地、および新しいプロ セス、裁断技術、節水型染色プロセス、または革新的加工技術の開発に取り組んだ 企業は、国際的な専門家グループの審査を経て、Sustainability@Techtextil および Sustainability@Texprocess ラベルを獲得しました。
■テクテキスタイルとテックスプロセスをデジタルで体験
テクテキスタイルとテックスプロセスは、今回初めてバーチャルでも開催されました。 「Digital Extension」と名付けられたプラットフォームでは、出展者がオンライン上でも 製品やサービスをアピールすることで、リアル見本市での存在感につなげました。 来場者は、会期の一週間前から「Digital Extension」にアクセスでき、さまざまな機能 を活用してリアル見本市への来場に備えることができました。本プラットフォームは、 2022 年 7 月 8 日(金)まで利用可能であり、「テクテキスタイル/テックスプロセス・フォ ーラム」などのイベントにも引き続きアクセスすることができます。
■ハイムテキスタイル・サマースペシャル:期待を超える特別展の成果
毎年 1 月に開催されるハイムテキスタイルは、パンデミックの影響で 2022 年 1 月の 開催が中止となりましたが、業界関係者の要望に応え、テクテキスタイルおよびテック スプロセスと同時に 1 度限りの「ハイムテキスタイル・サマースペシャル」として開催さ れました。 初の、そして一度限りの夏季開催ということで、例年より規模を縮小しての 開催となりましたが、コントラクトテキスタイル、デコレーション、椅子張り生地から、機 能性テキスタイル、テキスタイルデザイン、寝具用の完成品までの商材を、再びひと つの場所で見て、触って、オーダー出来ることに喜びを表す来場者が目立ちました。
■ハイムテキスタイルがフォーカスするサステナビリティ
ハイムテキスタイル・サマースペシャルは、サステナビリティに明確に焦点を当てたと いう点でもトレンドの発信源となりました。 来場者は、ペットボトル再生繊維およびフェ アトレードの天然素材から、生産工程全体を追跡できる QR コード付きのテキスタイ ル製品まで様々な製品を通して、サステナビリティという壮大なトレンドを見事に発信 しました。 また、環境に優しいグローバル製品には、麻やウールなどの天然繊維と組 み合わせたリネンや、コルクでコーティングされた綿のベッドリネンも含まれていまし た。 それに関連して、会期中、連日実施されたリサイクル可能なテキスタイルを紹介 する「グリーンツアー」も好評でした。
ハイムテキスタイル トレンドは、再び業界に新鮮な刺激をもたらしました。 トレンドスペ ースでは、廃棄物および経済的不均衡を減らす独特のアプローチにスポットライトが 当てられました。ほかにも、認定機関が集まる Green Village、睡眠とサステナブルな ホテル産業という大きなテーマを扱ったハイムテキスタイル・カンファレンス「Sleep & More」、そして「Interior.Architecture.Hospitality」エリアで行われたさまざまなレクチ ャーやガイド付きツアーも人気を博しました。
次回のハイムテキスタイルは、2023 年 1 月 10 日(火)- 13 日(金)に開催されます。 また、次回のテクテキスタイルおよびテックスプロセスは、2024 年 4 月 23 日(火)- 26 日(金)に開催されます。
■テキスタイル見本市のニュースルーム
http://www.texpertise-network.com/
■2022 年の開催画像
テクテキスタイル https://techtextil.messefrankfurt.com/frankfurt/en/press/photos.html
テックスプロセス https://texprocess.messefrankfurt.com/frankfurt/en/press/photos.html
ハイムテキスタイル https://heimtextil.messefrankfurt.com/frankfurt/en/press/photos.html
■国内姉妹見本市
インテリア ライフスタイル
会期: 2023年6月14日(水)–16日(金)
会場: 東京ビッグサイト西展示棟
http://www.interior-lifestyle.com/
メッセフランクフルトについて
メッセフランクフルトは、800 年以上にわたり見本市会場として親しまれるドイツ・フランクフルト市に本 社を構える世界最大級の国際見本市主催会社です。約 40 万平方メートルの見本市会場を自社で所 有し、同社株の 60%をフランクフルト市、40%をヘッセン州が保有しています。グループ全体で世界 中に 30 の拠点と約 2,300人の従業員を有し、2019 年の売上高は過去最高の 7 億 3,600 万ユー ロを記録しましたが、新型コロナウイルスの影響を受けた 2021 年は約 1 億 4,000 万ユーロの売上 高になる見込みです。コロナ禍の厳しい状況の中でも、グローバルネットワークを活かして各業界と 密接な関係を保ち、顧客のビジネス拡大に貢献しています。また、新たなビジネスモデルとしてデジタ ル事業の構築にも注力しています。見本市主催事業以外にも会場の貸出、施工、マーケティング、ス タッフサービスやケータリングなど、幅広いサービスを提供し、顧客のニーズに合わせてビジネスをサ ポートしています。より詳細な情報は公式ウェブサイトをご覧ください。www.messefrankfurt.com *2021 年暫定数値