ジーンズソムリエ280名が合格
update: 2016/11/17
岡山県アパレル工業組合と倉敷ファッションセンター株式会社が主催する「ジーンズソムリエ◇認定制度」の認定賞授与式が11月10日に岡山、11月15日に東京で行われた。東京での授与式は今回が初となる。
今回で4回目となるジーンズソムリエ資格認定試験は今年9月8日に実施。全国から718名が挑戦し、280名が合格した。合格率は49.9%。これまでは販売員や企画・営業担当、生産、バイヤーなどジーンズやアパレル関係者が中心だったが、今回は学生の合格者も登場した。
東京会場での授与式には代表して6名が登壇し、ジーンズソムリエプロジェクト推進委員会の大島康弘委員長(岡山県アパレル工業組合副理事長、株式会社ベティスミス代表取締役社長)から認定証を授与された。
大島委員長は開式挨拶でジーンズが日本に上陸し、東京を中心にジーンズが広まり、やがて純国産ジーンズの生産に取り組んでいったジーンズの歴史にもとづき、今回授与式に出席したジーンズソムリエ認定者へ向け「東京から世界へジーンズを発信していってください。その為にジーンズソムリエ推進委員会からも沢山の情報発信をしていきます」とエールを送った。
来賓の経済産業省製造産業局生活製品課、長谷川貴弘課長補佐は、現在の日本の繊維は海外から約97%を輸入に頼っていることを踏まえ、その中でもデニムは世界からも注目されてる素材であることを伝え、「ジーンズソムリエとしてデニムの良さやその背景を伝えていって欲しい」と祝辞を述べた。
日本ジーンズ協議会、大塚丈二理事長(株式会社エドウイン代表取締役)は「綿や染色技術を吟味している国は日本しかない」と日本のものづくりをジーンズソムリエを通じて市場へ浸透させていって欲しいと伝えた。
次回のジーンズソムリエ認定試験は2017年9月上旬を予定。これまで仙台、東京、名古屋、大阪、岡山、福岡の6会場で試験を行ってきたが、次回から会場を増やしていく予定とのこと。詳細は2017年3月に発表される。
授与式のドレスコードは「デニム」ということで認定者は思い思いのデニムコーデで登壇
(ファッションライター 苫米地香織)