地場産業製品を集積した「じばさんエレ」オープン
乱痴気の前川社長がプロデュース
神戸国際会館ＳＯＬ

update: 2013/09/26

「ニキ」のウェア類

神戸を拠点とする有名セレクトショップ「乱痴気」の創業者、前川拓史さんがプロデュースを手掛けた地場産業商品を集積した「じばさんエレ」が神戸国際会館の商業スペース「神戸国際会館ＳＯＬ」の地下２階に９月２０日、オープンした。

丹波焼

「じばさんエレ」は地元兵庫県の地場産業商品を中心として、その他地方の地場産業商品を採り混ぜる形態を採る。「丹波焼」の器や淡路瓦、多可町の「杉原紙」を使った雑貨類、手織りのオーガニックコットン布の「丹波布」などの伝統工芸品に加えて、兵庫県を拠点に活動するデザイナーや企業の商品を取りそろえた。播州西脇産地の生地を使ったウェア・ストールを展開するデザイナー大塚美智代さんのブランド「ニキ」や、編み地の産地である加古川で作られた丸編みの保温ウェアブランド「モチハダ」、たつの市のバッグ縫製工場レリップのバッグ、三木市の金物ブランド「サボテン」の園芸用品などを集めた。また兵庫県以外からでは、京都のキャンドル作家が作るキャンドルや滋賀のダウンジャケット縫製工場であるナンガダウンのダウンジャケット類を扱う。このほか、乱痴気のデザイン・プロデュースによる地元素材を使ったオリジナル商材も展開する。

神戸国際会館ＳＯＬは同時に、姫路を拠点に北欧の生地・雑貨・食器を販売する「ルネ・デュー」、神戸の老舗文具専門店「ラ・レッテル・ドゥ・神戸byＮＡＧＡＳＡＷ」の２店舗も地下２階にオープンした。

神戸国際会館ＳＯＬは９９年に開業、２０１１年３月にテナントの約４割を入れ替えた大規模リニューアルを断行している。リニューアル後、２０１３年３月まで２４カ月連続で前年同月比売上高を上回り、２０１２年度は年間売上高３７億円強となっている。

丸編ブランド「モチハダ」

北欧の生地・雑貨店「ルネ・デュー」

レリップのバッグ

「サボテン」の園芸用品

老舗文具店「ラ・レットル・ドゥ・神戸」

キャンドル作家が作るキャンドル

（ファッションライター　南充浩）