大阪ミシンショー開催
島精機「P―CAM120C」を提案
超音波振動カッターで産業資材用途にも対応
update: 2013/02/19
大阪府ミシン商業協同組合が主催する「第46回 2103大阪ミシンショー&ハンズフェスティバル」が大阪南港の「インテックス大阪」で2月15・16日に開催された。今回は67社が出展し、各社のミシン、自動機・省力化機器、プレス・裁断機、縫製関連機器、異業種商品、副資材関連商品などの新商材が提案された。
その中でも島精機製作所は、昨年9月末のJIAM展からわずか5カ月という短期間に新商材「P-CAM120C」を開発していたのは流石だといえる。これは自動裁断機だが、今回は超音波振動カッターを搭載した。この超音波振動カッターを搭載したことによって、フレキシブルコンテナバッグやレインコート類、樹脂材、テント用ビニールシートの裁断も可能となった。衣料用途だけではなく産業資材用途にも使用することができる。
また試作品としては「三次元計測装置」を提案する。人体を三次元で計測し、そのデータを横編み機に送り、製品を編みたてるというシステムだ。現在、試作段階であり、今回のミシンショーで来場者の声を拾って最終調整を行うという。
このほか、ウルトラファインゲージの編み機「SWG-FIRST」シリーズによるニットアートを展示した。写真や絵画などを読みとってデータ化した物を21ゲージという編み柄で再現する。一見すると多色使いだが、6色の糸を組み合わせることで様々な色合いを表現することができる。
(ファッションライター 南充浩)