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「大阪ミシンショー2018」を開催
77社が出展、来場者の関心高く

update: 2018/02/19

《展示会レポート》

50回目の節目を迎えた 「大阪ミシンショー2018」(会場風景)

50回目の節目を迎えた
「大阪ミシンショー2018」(会場風景)

50回目の節目を迎えた「大阪ミシンショー2018」(主催、大阪府ミシン商業協同組合)が2月16日・17日の2日間、インテックス大阪(大阪市住之江区南港北)を会場に開催された。関連企業77社が出展し、国内アパレルや縫製工場関係者が会場を訪れた。

新機種への関心が高まる

今回のテーマは「未来をつかむ MADE in JAPAN」。前回は「未来を創る! MADE in JAPAN」で、前向きの意味合いを込めたキャッチフレーズだ。同ショーには、ミシンメーカーをはじめとする関連企業──縫製用品やプレス・裁断機、CAD・CAM関連企業の計77社が出展した。

島精機製作所はCAD、 CAMを重点的に展示、提案した

島精機製作所はCAD、
CAMを重点的に展示、提案した

島精機製作所は、CAD・CAMを重点的に展示・提案した。販売・生産共に2極化が進んでいる昨今のアパレル業界を鑑み、特に国内の生産現場において、小ロット・多品種のきめ細かいオーダーに応えられるような機械、システムを提案した。「日本のものづくりの多様性に対応すること」が目的だ。新たに開発した「New PGMアパレルCADソフト」では、操作性の良さが特長。また、作業データを蓄積することで、操作の効率性を高められる利点もある。小ロット生産ではスポーツのチームウエアなど、パーソナルユースがキーワードの1つだが、同社が得意とするニット製品における“カスタマイゼーション”(PCシステムによる特注生産)の精度向上も今後の課題の1つだ。

ブラザー工業のブース。 来場者の関心の高さに手応えを感じている

ブラザー工業のブース。
来場者の関心の高さに手応えを感じている


ブラザー工業は、本縫いミシンの新モデル「S7250A」を新たに提案した。良き定番モデル「S-7300A」に搭載されている「デジフレックスフィード」を採用している。安定した縫い目が特長で、針折れやパッカリングなどのトラブルを軽減する。昨年の展示会と比べるとショー自体の規模はやや縮小したが、来場者の関心は高く手応えを感じている。品質にこだわる国内の顧客が多く訪れたようだ。

ペガサスミシン製造。 フラットシーマミシンの新モデル「ラルゴ」

ペガサスミシン製造。
フラットシーマミシンの新モデル「ラルゴ」


ペガサスミシン製造は、フラットシーマのミシンの新モデル「ラルゴ」を提案した。異なる生地同士の切り替えでも、生地の送りを調整することで“引きつれ”が起こりにくくなる性能がある。肌着やスポーツウエアが主な対象だ。来場者の反応は上々で、早々に製品パンフレットがなくなったという。

JUKIでは「デジタルソーイングシステム」を 提案の軸に置いた

JUKIでは「デジタルソーイングシステム」を
提案の軸に置いた


JUKIでは、「デジタルソーイングシステム」を提案の軸に置いた。一押しの製品は本縫い用のミシン「DDL-9000C」。縫製時の調整を数値化し、その“縫い諸元(しょげん)”をデータとして保存することができる。また、ほかのミシンへ転送し、活用することも可能だ。来場者の反応は他社と同様、熱心なものだった。新しい製品に対する期待度が高まっているようだ。

ヤマトミシン製造は ニット用機器でヘム縫いの半自動ワークステーション 「イージー・ヘマー」を新たに提案

ヤマトミシン製造は
ニット用機器でヘム縫いの半自動ワークステーション
「イージー・ヘマー」を新たに提案


ヤマトミシン製造では、ニット用機器において、ヘム縫いの半自動ワークステーション「イージー・ヘマー」を新たに提案した。脱技能化すると同時に、品質の安定化にもつながる点が特長だ。また、業界初だという、縫い終わりで糸を「Q」の字に結ぶほつれ防止機能「UTQ」も提案した。重衣料向けでは、「サージング自動機」の新しいバージョンや、電子制御の根巻きボタン付けミシンの改良版も提案した。

(樋口尚平)

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