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グンゼ、ワコールホールディングスの2018年3月期 第3四半期まとめ

update: 2018/02/13

《財務分析レポート》

上場インナーメーカー2社、 2018年3月期第3四半期

上場インナーメーカー2社、
2018年3月期第3四半期

大手インナーメーカーのグンゼ、ワコールホールディングスの2018年3月期第3四半期まとめ。グンゼは、「アパレル事業」「機能ソリューション事業」が増収・増益と健闘したこともあり、増収・増益を達成した。ワコールホールディングス(HD)は、国内事業の苦戦が影響したこともあり、微減収・減益に至った。

各社で明暗分かれる

グンゼはかねて取り組んできた「アパレル事業」の構造改革の効果が、数値面でも表れている。インナーウエアは、レディスを主体にした差異化商品や、スポーツカテゴリーの商材が貢献した。また、ECやSPAなど新規チャネルの拡販もプラスに働いた。レッグウエアは防寒アイテムやメンズソックスが健闘したが、ストッキングが苦戦した。

「アパレル事業」の売上高は571億8,900万円(5.2%増)と堅調な推移だった。セグメント利益は31億9,500万円(0.8%増)とほぼ前年並みだった。「機能ソリューション事業」は売上高376億900万円(2.0%増)、セグメント利益は42億3,900万円(31.4%増)と好調。特に利益が2ケタ増となった。

ワコールHDは、主力の国内事業──中でも卸ビジネスが苦戦した。海外は、ECの販売が好調に推移したほか、欧米および中国の既存店売上が前年同期比で8%増と健闘した。ピーチ・ジョン事業は減収となった。

営業利益は、国内の販管費の抑制や海外の健闘、第1四半期の補償金収入の計上などがプラスに働き、増益を達成した。税引前利益は、前年度に土地売却益を計上した反動により、減益となった。

通期の業績見通しに変更はない。グンゼは売上高1,400億円(2.5%増)、営業利益55億円(30.8%増)。ワコールHDは売上高2,000億円(2.1%増)、営業利益115億円(3.9%増)を計画している。

(樋口尚平)

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