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企業レポート
グンゼ、役員懇親会
児玉社長「第4の創業は“医療・健康”分野の開拓」

update: 2016/06/13

「第4の創業は“医療・健康”分野のQOLだ」 と語る児玉和社長

「第4の創業は“医療・健康”分野のQOLだ」
と語る児玉和社長

グンゼの役員懇親会が6月6日、大阪市内で開催された、登壇した児玉和代表取締役社長は今後、重点強化していくメディカルビジネスについて、「第4の創業は“医療・健康”分野のQOL(クオリティー・オブ・ライフ)だと考えている」と語った。

「ナイチンゲール」と「エジソン」──新規プロジェクトが成長のカギ

この役員懇親会は例年、本決算公表後のこの時期に開催されている。主要メディアの担当者記者との懇親会である。今年8月に創業120周年を迎える同社にとっても、節目の開催になった。

児玉社長は、2020年度までの中期計画「CAN20」(キャン トゥエンティ)を踏まえ、当面の取り組み課題について語った。

「当社は生糸の生産から始まり、靴下や肌着などのアパレル製品、またフィルムなどの非繊維製品、スポーツクラブやショッピングセンター(SC)の運営と事業領域が広がっていった。アパレル、非繊維、スポーツクラブやSC運営に続く、第4の創業は、“医療・健康”分野のQOL(の向上)だと考えている」

2年前から取り組み始めた新規事業は2つ。関わる分野を表すため、「ナイチンゲール」と「エジソン」と呼称している。「ナイチンゲールプロジェクト」は医療関連分野の新製品開発、「エジソンプロジェクト」は高機能テキスタイルや高機能フィルムなど、既存の自社技術を活かした新製品の開発である。「ナイチンゲールプロジェクト」では、医療用機能インナー「メディキュア」を今年2月から発売時始めた。「エジソンプロジェクト」では、ウエアラブル端末を装着した機能インナーなどの開発が進んでいる。

「CAN20」の最終年度2020年時点で、「ナイチンゲールプロジェクト」の製品販売目標(「メディキュア」関連商材)は売上高25億円。「エジソンプロジェクト」の事業規模目標は50億円。併せて75億円の新規市場開拓を目指す。

今後の大きな課題として児玉社長は、「いかに新規チャネルへアプローチできるか、ということだろう。努力はしているが、各商品の販路が旧態依然としている」と説明した。また、第4の創業に関連し、「これからは、『グンゼは健康・医療に貢献している会社だ』と言われるようになりたい」と抱負を語った。                                    

(樋口尚平)

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