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グンゼ、児玉和 代表取締役社長
2016年度 経営方針「挑戦・新生・結集」がテーマ

update: 2016/01/01

「節目の年に中計目標の達成を目指す」 と語る児玉和代表取締役社長

「節目の年に中計目標の達成を目指す」
と語る児玉和代表取締役社長

グンゼは2016年度の経営方針に「挑戦・新生・結集」の3点を掲げる。創業120周年という「節目の年」(児玉和 代表取締役社長)に該当するほか、中期経営計画「CAN20」が3年目を迎える。同社の区切りになる今年に、中計の目標達成へ向けて全力を注ぐ。

中期計画3年目の節目

中期計画「CAN20」は2014年春に発表された2020年度を最終年とする7カ年の経営方針で、2016年度には連結売上高1,550億円の計画を掲げている。メディカル(医療)分野や健康分野など新規事業による収益拡大を大きな目標の1つに据えた内容だ。1つ目の区切り「第1フェーズ」を2016年度(2017年3月期)に設定しており、今年がその年度に該当する。

2016年度では、ルーツの「アパレル」事業において売上高703億円、営業利益20億円を目指す。2014年度(2015年3月期)の「アパレル」事業の実績は、売上高676億3,500万円(4.0%減)、営業利益14億9,100万円(6.5%増)で減収増益だった。2015年度(2016年3月期)の第2四半期では、売上高334億7,500万円(3.5%増)、営業利益9億5,200万円(17.2%増)の増収増益と好調に推移した。

児玉社長は、「今年は(中計の第1フェーズという)節目を迎える。少しでも成果が出るように取り組みたい」と意気込みを語る。その上で2016年度は「挑戦・新生・結集」の3点を掲げた。この3つの目標について、児玉社長は次のように説明する。

「『挑戦』では、既存のリソースを活用し、社内の組織・職場の壁を越えた活動“クロス ファンクショナル アプローチ”(CFA)を推進する。『新生』では、成熟した既存事業を“変える勇気”を持ち、強い現場を復活させる。『結集』では、失敗を恐れず挑戦するチーム風土を醸成する。顧客に支持される“ここちよい”商品の提供により、ブランド価値を向上させる」

今年の言葉は「知行合一」

毎年、掲げている“今年の言葉”には、「知行合一」を選んだ。「考え方や計画をまとめることは誰にでもできるが、それを実行することは別問題」(児玉社長)と語り、行動することの重要性を訴えた。

当面の一番大きな課題は、「新しい商品を出すこと。時代が変わっている昨今、当社の商品が“いらないもの”に入らないようにすることが肝心。5年後に生き残れているのか、とても危機感がある」(児玉社長)と語る。

アパレル事業では、ミッシー・ミセス層を中心に展開するレディスインナー「キレイラボ」の売り上げが伸びているほか、メンズ肌着の既存ブランド「YG」や「快適工房」を全面リニューアルするなど、強化策が進んでいる。成果が表れつつある分野や商材もあるため、さらに取り組みを充実する方針だ。

(樋口尚平)

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