株式会社島精機製作所
Lonati 社とのパートナーシップについてのご案内
update: 2025/05/13
弊社は、 靴下業界におけるデジタル化とサステナブルな製品開発を推進するため、 イタリアのブレシアに拠点 を置く Lonati S.p.A.(以下 Lonati)とのコラボレーションを発表いたします。
SHIMA SEIKI が開発・販売する 3D デザインソフトウェア<APEXFiz®>と Lonati が開発・販売するプログラミングソフトウェア<ORION>の連携による相乗効果を活かして、現物サンプル作成に依存する現状を改善し、新たな業界スタンダードを目指してまいります。
ファッション業界、特に靴下の分野では、デザイン検討や商品化を決定するために現物サンプルを作成することが一般的です。しかし、繰り返されるサンプリングは資源や労働力、コストの無駄を生み出し、リードタイムが長期化することで商品展開に遅延が生じるなど、多くの課題があります。
「3D バーチャルサンプリング」は、それらの課題を解決するための有効な手段として注目されており、現物サンプルを作成することなくデザイン検討をおこない、スピーディーかつ効率的に商品のプロトタイプを作成 できます。 結果として、コストと時間を大幅に削減しながら、 環境負荷も最小限に抑えることが可能です。 さらに、マーケットのニーズに応じた製品を開発することで、企業競争力も向上します。
SHIMA SEIKI の APEXFiz®はニット製品向けの 3D バーチャルサンプリング機能を搭載したデザインソフトウェアであり、靴下業界においても数多くの企業から高い評価をいただいています。APEXFiz®を使用するこ とで、デザイナーは靴下のデザインをリアルタイムで確認しながら企画を進めることが可能です。APEXFiz® のラインアップとして、新たに靴下デザイン専用ソフトウェアである APEXFiz® Design-Sox もリリースいた します。ORION は、Lonati のデジタルプラットフォーム<UNLIMITEX®>に含まれている革新的なプログラミングソフトウェアで、プログラマーは 3D でデータを技術的な観点から検証し、生産プロセス全体におい て潜在的な問題を事前に特定して解決できます。 ORION と APEXFiz® Design-Sox はいずれも 2025 年 6 月のリリースを予定しています。
APEXFiz®と ORION をあわせて活用することで、デザイン設計から生産までのワークフローが最適化され、製品の市場投入までの時間短縮と、高品質な製品供給が実現可能になります。 SHIMA SEIKI と Lonati とのパートナーシップによって生まれた革新的なワークフローは、靴下業界に新たな変革をもたらし、 ビジネスチャンスの拡大や競争力強化の重要な鍵になると期待されています。
SHIMA SEIKI について
株式会社島精機製作所(本社:和歌山市、社長:島三博)は、主力のホールガーメント®横編機やコンピュータ横編機、手袋靴下編み機からデザインシステム、そして自動裁断機(NC 裁断機)の開発・製造・販売をおこなう繊維機械メーカー。各分野におけるメーカーならではの経験とノウハウを活かし、ファッション業界に潜在するさまざまな課題に対しデジタルソリューションを通じてサステナブルなモノづくりを提唱する。
SHIMA SEIKI、APEXFiz 及びホールガーメントは、株式会社島精機製作所の日本及びその他の国における登録商標または商標です。
UNLIMITEX は、Lonati S.p.A.の登録商標です。