Premium Textile Japan2021AW/JFW JAPAN CREATION 2021
11月開催向け準備開始
密を避けつつ、新しい取り組みも
update: 2020/08/24
JFW一般社団法人日本ファッション・ウィーク推進機構は2020年11月18日(水)、19日(木)の2日間で開催予定の「プレミアムテキスタイルジャパン2021A/W(以下、PTJ)」と「JFWジャパンクリエーション2021(以下、JFW-JC)」の開催概要を発表した。会場は東京国際フォーラムホールE+ロビーギャラリー。
両展示会は今回で19回目の開催。中止となった5月展が開催されていれば20回目となり、記念となる催しの企画も進んでいたとのこと。5月展の中止が決まった際に、出展予定企業から秋の開催を要望する声が多く集まったことから、11月展は政府や東京都及び日本展示会協会の公衆衛生上の規定やルールに従い、開催準備を進めいている。
出展料改正して
新規出店希望の狭き門を緩和
今回のPTJから出展料を全タイプとも10%値上げした。その分、6㎡小間(43万円)を試験的に導入し、小間を増設することで出展者の受け入れ枠を増やしていく。現時点で8社の申し込みがあり、今回の様子を見ながら次回の2022SSについて検討する。
出展者が企画開発したテキスタイルや出展各社の新商品・一押し素材を展示するトレンド&インデックス・コーナーは、透過性のあるターポン(メッシュ)で周りを囲み、展示点数を絞り込むことで密を避ける工夫をした展示をする。
また、5月展でスタートする予定だった「JFWサステイナブル・プロジェクト」は今回から始動。本来は5月にテキスタイルのみ、11月で副資材やレザーまで適用範囲を拡大する予定だったが、5月展の中止により、今回はテキスタイルのみでのスタートとなる。
JFWサステイナブル・プロジェクトでは、テキスタイルを「オーガニック原料・生分解性のある天然繊維」「リサイクル原料」「バイオ・ベース原料」「アニマルケアー原料」の4つに分類、製造工程を「最適化された染色・後加工プロセス」「悲有害化学物質」の2分類、サステナブルな企業認証を受けている素材で分類し、一目でどんな要素のサステナブル素材なのか分かりやすく展示していく。
出展者数は約8割
密を避ける展示会を開催
PTJへの出展者数は国内で61件・67.5小間、海外からは7社・7小間で、合計68件・94.5小間となり、前回の2020SS実績の約8割にとどまった。JFW-JCの出展者数は国内26件・173.9小間でこちらも前回実績の約8割となっている。海外出展者は今後の渡航制限の動向次第でさらに出展辞退が出る可能性もあるとのこと。
PTJおよびJFW-JCの関連プログラムも開催を予定しているが、規模や詳しい開催方法は未定だ。
出展者数減と関連プログラムの開催場所を別途設けることで、会場内の通路を拡張。出展者ブース内のスタッフへのマスク、フェイスシールドの着用を徹底し、人数制限も設ける。会場全体でも最大滞留人数を5000人に制限し、必要あれば入場制限を実施し、密を避けるための対策を行う。
さらに感染予防とサステナブルの推進の両方を兼ねて、パンフレットや会社案内などの紙での配布資料もデジタル化するように協力を要請した。出展者が発送していた招待状も今回は廃止し、WEB事前登録を促している。11月のPTJおよびJFW-JCへの来場を希望している方は公式サイトよりWEB事前登録(現在はページ未設)することをお勧めする。
(ファッションライター 苫米地香織)